BOSS CE-1 使用アーティストまとめ|世界初のコーラスが生んだ伝説の音
この記事では、CE-1を実際に使ったアーティストの例や代表曲、そして今の時代に手に入れる方法、代替機種までをまとめています。
「CE-1ってそんなにすごいの?」と疑問に思った方にこそ読んでほしい内容です。
この記事はこんな方におすすめ
- アンディ・サマーズやジョン・フルシアンテのようなコーラスサウンドを再現したい
- BOSS CE-1がどういう歴史を持つのか知りたい
- ビンテージ実機が高すぎて手が出せないので、代替品を探している
- シューゲイザーやポストパンクの“揺れる音”に興味がある
- エフェクターの歴史に触れてみたい
BOSS CE-1 を使用したアーティストたち
CE-1は70〜80年代を中心に、多くのギタリストに愛用されました。音の広がりや厚みは、今聴いても驚くほど存在感があります。
アーティスト | 使用曲・時期 | サウンドの特徴 |
---|---|---|
アンディ・サマーズ(The Police) | 「Walking on the Moon」「Message in a Bottle」 | 浮遊感のあるクリーントーンの代名詞。ポリスの透明感ある世界観を支えた重要な要素。 |
ジョン・フルシアンテ(Red Hot Chili Peppers) | 『Californication』ツアー時 | アルペジオやコードに広がりを加えるためにCE-1を導入。ライブ音源でその質感を確認できる。 |
ジョニー・マー(The Smiths) | 初期作品「This Charming Man」など | ジャングリーなアルペジオとCE-1の揺れで、独自のUKサウンドを作り上げた。 |
プリンス | 80年代ファンク期のリズムギター | 乾いたカッティングに奥行きをプラス。ファンクグルーヴを際立たせた。 |
ロバート・スミス(The Cure) | 「A Forest」「Pictures of You」など | アンビエントで幻想的なコードワークにCE-1を愛用。ポストパンク〜ゴシック系の象徴的サウンド。 |
スティーブ・ルカサー(TOTO) | 80年代スタジオワーク | プロ現場での定番。CE-1のステレオアウトを活かした分厚いサウンド作りに使用。 |
エリック・クラプトン | 80年代ライブセッティング | リードやクリーンに自然なコーラスを加え、柔らかい響きを作り出した。 |
CE-1のサウンドの特徴
CE-1を実際に弾いた人が口を揃えるのは「太さ」と「深み」。
同じコーラスでもCE-2以降とは質感が違い、アナログならではの濃い揺れを持っています。
- ステレオアウト対応:2台のアンプで広がりを体験できる
- コーラス/ビブラート切替:1台で空間系と揺れを切替可能
- ウォームで太い音:後のデジタル系にはない厚み
CE-1のサウンドを体感
百聞は一見にしかず。以下の動画でCE-1の濃厚な揺れをぜひ聴いてください。
CE-1はもう手に入らない?代替モデルまとめ
オリジナルのCE-1はすでに生産終了。状態の良いものは中古市場で5万〜10万円以上と高額です。
そこで現行の代替機種をいくつか紹介します。
BOSS公式の後継
- BOSS CE-2W Waza Craft
CE-2サウンドに加えCE-1モードを搭載。公式が認める正統後継機。
- BOSS CE-5 Chorus Ensemble
現行ラインナップ。音作りの幅が広く、ステージでも使いやすい。
海外メーカーの再現モデル
- BEHRINGER (ベリンガー) CHORUS SYMPHONY
BOSS CE-1を意識した設計のアナログ・コーラス。
深みのある揺れとステレオ出力で、ビンテージCE系の雰囲気を手軽に楽しめるコストパフォーマンスモデル。
- TC Electronic Corona Chorus
TonePrint機能でCE-1風のプリセットも利用可能。
- Universal Audio UAFX Astra
CE-1を含むモデリングを搭載。宅録派に人気。
「オリジナルは憧れだけど、実用するならCE-2WかBehringer CHORUS SYMPHONY」という声が多いのも納得です。
CE-1が残した音楽史への影響
CE-1は単なるエフェクターにとどまらず、その後の音楽ジャンルのサウンドデザインに大きな影響を与えました。
- ニューウェーブ/ポストパンクの“揺れるクリーン”の礎
- シューゲイザーの厚みあるギター壁の基盤
- ファンクやポップスにおけるリズムギターの立体感強化
- BOSSブランドの象徴的存在となり、後のCE-2、CE-3へ発展
これらの背後には、必ずと言っていいほどCE-1の存在がありました。
まとめ:CE-1は“ただの古いペダル”じゃない
1976年に登場したBOSS CE-1は、今もなお「伝説」と呼ばれる理由があります。
それは単なる懐古ではなく、現代の音楽でも十分通用する太く温かい揺れを持っているからです。
「CE-1サウンドを体感してみたい」という人は、まずは代替モデルから試すのが賢い選択です。
一度でもその揺れを体験すれば、きっと「あの名曲の裏にあった音」が腑に落ちるはずです。
コメント