【2025年最新】Tube Squealer徹底レビュー|ジョン・メイヤーも愛したTS系を再構築した最新ペダル
Warm Audioから登場した「Tube Squealer」は、伝説的なTS系(Tube Screamer)オーバードライブを再構築した最新ペダルです。
TS808・TS9・TS10という3つの名機回路を1台に集約し、MixノブやピックアップVoicingスイッチなど現代的な機能も追加。
この記事はこんな方におすすめ
- Tube Squealrについて詳しく知りたい
- ジョン・メイヤーのような透明感あるクランチを再現したい
- TS808/TS9/TS10を1台で使い分けたい
- アンプの持ち味を活かした自然なドライブを作りたい
- ペダルボードを省スペース化したい
- SRV〜現代プレイヤーまでのTSサウンドを体験したい
1. Tube Squealerとは?
「Tube Squealer」は、Warm Audioが2025年にリリースしたオーバードライブペダル。
さらにクリーンブレンドが可能なMixノブや、ピックアップの種類に応じて中域特性を変えられるVoicingスイッチも搭載しています。
アンプの音をそのまま活かしつつ、滑らかで粘りのあるチューブライクな歪みを生み出すのが最大の特徴です。
2. TS系サウンドとは?ジョン・メイヤーのTS9を例に
TS系(Tube Screamer)は、1970年代後半にIbanezが開発したオーバードライブで、
中域を強調しつつ低域をカットする独特のEQカーブが特徴です。
この音が多くのギタリストを魅了し、今なお定番の“ブースター”としてボードに居座り続けています。
その代表的な使い手がジョン・メイヤー。
彼はライブでもスタジオでもIbanez TS10を愛用し、Two-RockやDumbleアンプを軽くプッシュしてクリーンに粘りを加えています。
従来のTS1台よりも圧倒的に柔軟なサウンドメイクができます。
3. 主な特徴・スペック
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 3モード切替 | TS808/TS9/TS10の3回路をスイッチで選択可能 |
| Mixノブ | ドライブとクリーン信号を自在にブレンド |
| Pickup Voicingスイッチ | シングル/ハムの特性に最適化 |
| トゥルーバイパス/バッファ切替 | 接続環境に応じて音質を最適化 |
| 電源 | 9V〜18V対応。高ヘッドルーム設計でクリーンブーストにも強い |
4. サウンドとキャラクター
TS808モードでは滑らかで甘いドライブ、TS9モードではパンチのある中域と透明感、
TS10モードではより広いレンジのモダンなトーンが得られます。
“弾き心地の良さ”を求めるギタリストにも最適です。
5. TS系を愛したギタリストたち
TS系オーバードライブは、ジャンルや世代を超えて数多くのギタリストに愛されてきました。
以下は、実際にTS808/TS9/Maxon OD808などを使用していたことが確認されている代表的なプレイヤーたちです。
より詳しい一覧は、「Ibanez TS9を使うギタリスト特集」もあわせてどうぞ。
| ギタリスト | 使用モデル | 特徴・使用例 |
|---|---|---|
| Stevie Ray Vaughan | Ibanez TS808 / TS9 | TSの代名詞。Fender Vibroverbをプッシュし「Texas Flood」で象徴的なトーンを生み出した。 |
| John Mayer | TS9 / TS10 | 「Gravity」「Slow Dancing in a Burning Room」で使用。Two-Rockとの組み合わせで極上のクリーントーン。 |
| Eric Johnson | TS808(ヴィンテージ) | Dumbleアンプの前段で使用。滑らかで倍音豊かなリードトーンが特徴。 |
| Gary Moore | TS10 / TS808 | 「Still Got The Blues」で使用。太く伸びるサスティンを得るための必須ブースター。 |
| John Frusciante | TS9 | 「Californication」「Scar Tissue」で使用。Marshall Jubileeとの組み合わせで透明な歪みを実現。 |
| Noel Gallagher | TS9 | Oasis初期で使用。Vox AC30を押し出すブースターとして利用。 |
| Andy Timmons | TS808HW / Keeley Mod | Mesa/Boogie Lone Starと併用。滑らかなソロトーンに必須。 |
| Carlos Santana | Maxon OD808 / TS808 | 70年代から使用。Mesa/Boogieとの組み合わせで伝説的なリードトーンを構築。 |
こうして見ると、Tube Screamerは“ジャンルを超えた定番”であり、
その音はブルースからロック、さらにはモダンオルタナティブまで浸透しています。
Warm Audio「Tube Squealer」は、この長い歴史を1台に凝縮したペダルと言えるでしょう。
6. 他のTS系ペダルとの比較
| モデル | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|
| Ibanez TS808 | 温かく滑らかなドライブ。クラシックブルースの定番。 | 約25,000円 |
| Ibanez TS9 | 明るくパンチのある中域。ジョン・メイヤー愛用。 | 約18,000円 |
| Ibanez TS10 | レンジが広く現代的。90年代サウンドに人気。 | 約30,000円(中古) |
| Warm Audio Tube Squealer | 3回路+Mix+Voicing搭載。現代のTS集大成。 | 約49,500円(税込) |
7. 購入アドバイス
Warm Audioはスタジオ機材でも定評のあるブランドで、オーディオグレードのパーツを惜しみなく使用しています。
そのため、安価なTSクローンとは一線を画す完成度。
──どちらのニーズにも応えられる万能オーバードライブです。
8. まとめ
Stevie Ray Vaughanが作り上げた“TSトーン”を、ジョン・メイヤーが受け継ぎ、そして今、Warm Audio「Tube Squealer」が現代に再定義した。
3モード切替・クリーンブレンド・Voicingスイッチという機能を備えたこの1台は、
TS系オーバードライブの集大成であり、次のスタンダードとなる存在です。
ブルース、ロック、ポップス、どんなジャンルでも自然に溶け込み、あなたの音を一段上へ押し上げてくれるでしょう。


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