ジョン・フルシアンテのエフェクター完全ガイド|Red Hot Chili Peppersの音作りを再現しよう
「なぜ、ジョン・フルシアンテのギターは、たった数音で心を掴んでくるのか?」
速弾きでも、最新機材でもない。
それなのに、一音鳴った瞬間に“フルシアンテだ”と分かる──。
俺が実際に彼の使用エフェクターを揃え、ライブ映像と手元の音を何度も照らし合わせて気づいたのは、
その正体が「高価な機材」や「特別な設定」ではなく、
エフェクターの組み合わせ方と、音に対する考え方そのものにあるという事実だった。
ジョン・フルシアンテの音作りは、足し算ではない。
むしろ引き算の連続だ。
必要以上に歪ませない、かけすぎない、前に出しすぎない。
それでもバンドの中で、確実に“感情だけは前に出る”。
“感情が伝わるギター”を本気で鳴らしたいギタリストにとって、
判断材料として使える一次情報になるはずだ。
(※以下Instagram埋め込みは元記事のまま)
ここから先は、ジョン・フルシアンテの音を支えてきたエフェクターを、
「役割」と「思想」の両面から一つずつ見ていこう。
この記事を読めばわかること
- ジョン・フルシアンテの音作りを支える主要エフェクター構成が俯瞰できる
- 各ペダルの役割(なぜ必要か)と、再現のための現実的なセッティング目安がわかる
- ライブ映像・公式投稿・デモ映像を手がかりにした“根拠ベース”の読み解き方が身につく
- 「同じペダルを買ったのに違う…」を避けるための失敗しない再現ポイントがわかる
- こんな方におすすめ
- このガイドの方針
- ジョン・フルシアンテ使用エフェクター 一覧
- BOSS DS-2 Turbo Distortion|ジョン・フルシアンテのリードを前に出す歪み
- BOSS SD-1 SUPER OverDrive|フルシアンテの歪みを成立させる“下地”
- MXR Micro Amp|フルシアンテのリードを“音量だけで”前に出すブースター
- Electro-Harmonix Big Muff Pi|フルシアンテの“別人格”を担うファズ
- Line 6 DL4 Delay Modeler|フルシアンテのライブ構造を支えるディレイ/ルーパー
- Electro-Harmonix Holy Grail|フルシアンテのライブ空間を作るシンプルなリバーブ
- Ibanez WH10|フルシアンテの“声”を作るワウペダル
- MXR Phase 90|フルシアンテの演奏に“呼吸”を与えるフェイザー
- BOSS CE-1 Chorus Ensemble|初期フルシアンテの“空気”を決めたコーラス
- まとめ|フルシアンテのエフェクター構成は「役割分担」でできている
こんな方におすすめ
- レッチリを聴き込んでいて、「あの歪み/あの揺れ」の正体を知りたい
- フルシアンテのように“感情が前に出るトーン”を作りたい
- プロのボード構成を参考に、自分のペダルボードを整理したい
- 多機能よりも「必要な音だけ」を残す引き算の音作りを学びたい
- 使用情報が曖昧な記事ではなく、根拠のある情報で機材を選びたい
このガイドの方針
この記事は、単なる「それっぽい機材まとめ」にはしません。
フルシアンテの機材は時期やツアーで入れ替わりがあるため、“断定できるもの/推測の域を出ないもの”を分けて記述します。
- 根拠が取れるもの:公式投稿・ライブ映像・ボード写真・機材解説動画など、第三者が追える情報があるもの
- 推測になるもの:画質や角度の都合で断定できない場合は「参考」「可能性」と明記
ジョン・フルシアンテ使用エフェクター 一覧
まずは全体像です。ここを押さえるだけで、あなたのボードの「足りない要素/過剰な要素」が見えてきます。
| エフェクター名 | メーカー | 種類 | 役割(この記事での整理) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Turbo Distortion | BOSS | ディストーション | リードの芯/中域を前に出す | メインのリード用歪みペダル |
| SD-1 SUPER OverDrive | BOSS | オーバードライブ | 基礎トーンの温度調整(常時オン系) | 音に温かみと粘りを加える |
| Micro Amp | MXR | ブースター | 音量・密度の底上げ(微ブースト) | ソロ用のクリーンブースト |
| Big Muff Pi | Electro-Harmonix | ファズ | “歌う”サステイン/別人格の歪み | 厚みのあるファズサウンド |
| M-300 | MXR | リバーブ | 奥行きの設計(短い残響+長い残響) | 2台使いでロング/ショートを使い分け |
| DD-500 | BOSS | ディレイ | 時間のレイヤー化(立体感) | 高品位な32bitデジタルディレイ |
| M-101 Phase90 | MXR | フェイザー | 揺れの“呼吸”を足す | 「Parallel Universe」等で使用 |
| WH10 V3 | Ibanez | ワウ | “声”を作る(表情のコントロール) | 象徴的なワウサウンドを支える |
| M-102 Dyna Comp | MXR | コンプレッサー | 粒立ちの安定/前に出す | カッティングやクリーンの粒立ちに貢献 |
| CE-1 Chorus Ensemble | BOSS | コーラス | 透明感と奥行き(空気をデザイン) | 初期のレッチリサウンドの要 |
| Line 6 DL4 | Line 6 | ディレイ | 空間の演出/ルーパー的アプローチ | 多彩なプリセットをライブで活用 |
| Line 6 FM4 | Line 6 | フィルター | 実験音/シンセ的テクスチャ | 変態系サウンドの秘密兵器 |
| Holy Grail | Electro-Harmonix | リバーブ | シンプルな残響付加 | ナチュラルな空間演出 |
| Electric Mistress | Electro-Harmonix | フランジャー | 浮遊感/揺れの質感を変える | 空間に浮遊感を加える |
| Digitech PDS-1002 | Digitech | ディレイ | 旧機材の独特な質感 | デジタルディレイ(旧機材) |
| Digitech Whammy | Digitech | ピッチシフター | 飛び道具/急激な音変化 | 激しい音変化を可能に |
| Moogerfooger MF-101 | Moog | フィルター | 有機的な変化/音色の“動き” | アナログフィルターで有機的変化 |
| Moogerfooger MF-103 | Moog | フェイザー | 深い揺れ/空間のねじれ | 12ステージの深いモジュレーション |
| Super Badass Variac Fuzz | MXR | ファズ | 暴れ方の調整(電圧的キャラ) | 電圧調整で暴れ方をコントロール |
| Willson Effects NotRite Fuzz | Willson Effects | ファズ | 個性派の深歪み | 深く歪む個性派ファズ |
| CP-251 Control Processor | Moog | コントロール | モジュレーション制御 | モジュレーション制御用 |
| GigRig QuarterMaster | GigRig | ループスイッチャー | ボード全体の統制 | ループ管理で踏み間違いを減らす |
ここからは、ジョン・フルシアンテの音を支えるエフェクターの一部を解説していきます。
どのペダルも単体ではシンプルですが、組み合わせることで唯一無二のトーンが生まれる──その仕組みを紐解いていきましょう。
BOSS DS-2 Turbo Distortion|ジョン・フルシアンテのリードを前に出す歪み
結論から言おう。BOSS DS-2は、音色を作るための主役ではない。
バンドの中でギターを一歩前に押し出すための、役割特化型ディストーションだ。
リードフレーズや即興ソロでDS-2(Turbo IIモード)を使用してきた。
スタジオ音源よりも、ライブで聴いた方が役割が分かりやすいペダルだ。
DS-2が実際に使われていたと判断できる楽曲(ライブ基準)
以下は、ライブ映像・ツアー映像から
DS-2(Turbo II)が使われていた可能性が高い
と判断できる楽曲に限定している。
- Dani California(Live)
→ ソロに入った瞬間、歪み量は変わらないのに中域だけが前に出る。
DS-2の役割が最も分かりやすい代表例。
- Around the World
→ アンプ歪みに鋭さと密度を足す使い方。
ファズでは代用できない、硬質な抜け方が確認できる。
DS-2の役割を一文で言うと
- 中域が強く、バンド内で抜ける
- 歪みが速すぎず、ニュアンスが残る
- Turbo IIはリード専用のキャラクター
再現しやすいセッティング例(目安)
| ノブ | 設定目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| LEVEL | 12時〜1時 | 音量で前に出す |
| TONE | 10時〜11時 | 高域を出しすぎない |
| DIST | 1時〜2時 | サステイン確保 |
| MODE | Turbo II | 中域重視 |
次は、DS-2の前段で音の芯を作るSD-1。
ここを理解しないと、DS-2はただの「荒い歪み」で終わってしまう。
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BOSS SD-1 SUPER OverDrive|フルシアンテの歪みを成立させる“下地”
結論から言おう。BOSS SD-1は、フルシアンテの音作りにおける主役ではない。
だがこれがないと、DS-2もアンプ歪みも気持ちよく反応しない。
SD-1は、歪みを足すためではなく、
音の芯と反応速度を整えるためのペダルだ。
SD-1を「歪ませる目的」では使っていない。
中域とアタックを整え、
右手のニュアンスがそのまま音に出る状態を作るための下地として機能している。
SD-1が実際に使われていたと判断できる楽曲
以下はライブ映像から、
SD-1が常時オンに近い役割で使われている
と判断できる代表的な楽曲だ。
- By The Way(Live)
→ クリーン〜クランチ基調のトーンで、
ピッキングの強弱がそのまま音量と密度に反映されている。
音が歪む一歩手前で踏みとどまる感触は、
SD-1特有の中域補正によるものと考えられる。
SD-1の役割を一文で言うと
- 中域を整え、ギターの輪郭を安定させる
- 後段の歪みを“気持ちよく”反応させる
再現しやすいセッティング例(下地用途)
| ノブ | 設定目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| LEVEL | 1時〜2時 | 後段をしっかり押す |
| TONE | 10時前後 | 高域を出しすぎない |
| DRIVE | 9時〜10時 | 歪ませない |
次は、このSD-1で整えた音を
音量だけで一段前に出すMicro Amp。
フルシアンテのソロが自然に抜ける理由は、そこにある。
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MXR Micro Amp|フルシアンテのリードを“音量だけで”前に出すブースター
結論から言おう。MXR Micro Ampは、音色を変えるためのペダルじゃない。
音量と密度をほんの少し持ち上げることで、ギターを一歩前に出す。
フルシアンテのソロが自然に抜ける理由は、ここにある。
歪み量を増やさずに存在感だけを上げたい場面でMicro Ampを使ってきた。
役割は明確で、音色は触らず、ポジションだけを前へ。
Micro Ampが実際に使われていたと判断できる楽曲
以下はMicro Ampがソロ時のブースト役として機能している
と判断できる代表的な楽曲だ。
- Snow (Hey Oh)(Live)
→ ソロに入った瞬間、歪みの質は変わらないのに
音量と密度だけが前に出る。
フレーズの粒立ちが保たれたまま抜けるのは、
Micro Ampによるクリーンブーストの効果と考えられる。
Micro Ampの役割を一文で言うと
- 歪みを変えずに、存在感だけを前に出す
- フレーズの輪郭とスピード感を保つ
再現しやすいセッティング例(ソロ用ブースト)
| ノブ | 設定目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| GAIN | 9時〜10時 | 上げすぎない(音量だけ足す) |
ここまでで、フルシアンテの歪み〜ブーストの基本構成が完成する。
- SD-1:音の芯と反応を整える
- DS-2:中域を押し出すリード用歪み
- Micro Amp:音量だけで一歩前へ
次は、この正統派構成とは別人格。
Big Muff Pi──
フルシアンテが選ぶもう一つの歪みを見ていこう。
Electro-Harmonix Big Muff Pi|フルシアンテの“別人格”を担うファズ
結論から言おう。Big Muff Piは、フルシアンテの基本トーンを作るための歪みではない。
SD-1やDS-2とは役割がまったく異なり、
意図的にキャラクターを切り替えるための“別人格用ファズ”だ。
Big Muffを常用していない。
必要な場面だけ踏み、
音像を一気に厚く、感情的に変化させるために使っている。
2006–2007年ツアー時点で確認できる事実
2006〜2007年(Stadium Arcadium期)のライブでは、
ジョン・フルシアンテのエフェクターボード上に
以下のペダルが同時に載っていたことが、複数の写真・映像資料から確認されている。
- Electro-Harmonix Big Muff Pi
- BOSS DS-2 Turbo Distortion
- BOSS SD-1 SUPER OverDrive
- MXR Micro Amp
これらは、当時のツアー写真やステージ映像、
および機材検証を行っている既存資料により
「使用可能な状態でボードに組み込まれていた」
ことまでは事実として確認できる。
Big Muff Piの役割を一文で言うと
- 音の輪郭を崩し、感情を前面に出す
- サステインと音圧で“場面を切り替える”
再現しやすいセッティング例(リード用ファズ)
| ノブ | 設定目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| VOLUME | 12時〜1時 | 音量で埋もれないように |
| TONE | 11時前後 | 高域を出しすぎない |
| SUSTAIN | 1時〜2時 | 感情的な伸びを作る |
ここまでで、フルシアンテの歪み系の全体像が見えてきた。
- SD-1:音の芯と反応を整える
- DS-2:中域を押し出すリード用歪み
- Micro Amp:音量だけで前に出す
- Big Muff:感情を一気に解放する別人格
次は歪みから離れて、
空間系(リバーブ/ディレイ)に入ろう。
フルシアンテの“余白”を作っているのは、ここだ。
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Line 6 DL4 Delay Modeler|フルシアンテのライブ構造を支えるディレイ/ルーパー
結論から言おう。Line 6 DL4は、フルシアンテの「音色」を作るためのペダルではない。
ライブにおける役割は明確で、
演奏の構造そのものを支えるためのディレイ/ルーパーだ。
2000年代以降のライブ映像・機材写真において、
フルシアンテのボード上に長期間継続して確認できる空間系ペダルのひとつだ。
所持・使用の事実については、複数の映像・写真資料で裏付けられている。
DL4について確認できる事実
- ライブ用エフェクターボードに実機が載っている写真・映像が存在する
- ディレイ用途に加え、ルーパー機能を使った演奏がライブで確認できる
- 短いフレーズや和音をループさせ、その上で演奏を重ねる構造が見られる
特定の曲で「どのモードを使っているか」などの細部については、
公式に明言された資料は存在しない。
DL4が使われていると判断できるライブ演奏の特徴
たとえば Californication(Live) では、
以下のような演奏上の特徴が確認できる。
- 同じフレーズが正確なタイミングで繰り返される
- 原音とは別に、わずかに劣化した反復音が残る
- 演奏を止めても、音の断片が空間に残る
これらは一般的なディレイではなく、ルーパー機能を含むエフェクト
が使われている可能性を示す要素だ。
ただし、DL4の特定モード使用を断定できる公式証拠はないため、
本記事では「DL4で行われていたと考えるのが最も合理的」
という表現にとどめている。
DL4の役割を一文で言うと
- 時間を重ね、演奏にレイヤー構造を与える
- バンドの中で「余白」を作る装置
再現を狙う場合の現実的な考え方
DL4を再現目的で使う場合、
重要なのは「音色」よりも使い方の思想だ。
- ディレイは深くかけすぎない
- フレーズを主張させるより、背景として残す
- ループは短く、演奏を邪魔しない長さに留める
演奏の流れを壊さずに広げるための装置だ。
次は、もう一つの空間系。
残響そのものをコントロールするリバーブに進もう。
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Electro-Harmonix Holy Grail|フルシアンテのライブ空間を作るシンプルなリバーブ
結論から言おう。Holy Grailは、フルシアンテの音色を変えるためのリバーブではない。
役割ははっきりしていて、
ライブ環境でギターの位置を空間の中に置くための装置だ。
2000年代中盤以降のライブ写真・映像資料において、
フルシアンテのエフェクターボード上に実機が確認できるリバーブペダルのひとつだ。
所持・使用の事実については、複数のステージ写真から裏付けられている。
Holy Grailについて確認できる事実
- ライブ用エフェクターボードにHoly Grailが載っている写真が存在する
- スタジオ音源ではなく、ライブ環境での使用が前提と考えられる
- 深くかけた残響ではなく、短めの自然な残響が多く確認できる
これらは実際のライブ映像・写真から確認できる範囲の事実だ。
一方で、「どの曲で常にオンだったか」「どのモードを選択していたか」
といった細部については、公式な言及は存在しない。
Holy Grailが使われていると考えられる演奏上の特徴
たとえば Venice Queen(Live) では、
以下のような音響的特徴が確認できる。
- 音が止まったあとも、短く自然な残響が残る
- ディレイほど明確な反復音は存在しない
- バンド全体の音像を邪魔せず、奥行きだけが加えられている
これらは、シンプルなリバーブが常時的に使われている
可能性を示す要素だ。
ただし本記事では、Holy Grailの特定モード使用を断定しない。
あくまで「Holy Grailがその役割を担っていたと考えるのが合理的」
という整理に留めている。
Holy Grailの役割を一文で言うと
- ギターを空間の中に自然に配置する
- 主張せず、余白だけを足す
再現を狙う場合の考え方
Holy Grailを再現目的で使う場合、
重要なのは「深さ」ではなく存在感の薄さだ。
- 残響は「かかっているか分からない」程度
- フレーズの邪魔をしない
- ディレイと役割を混同しない
演奏を成立させるための背景として機能する。
Ibanez WH10|フルシアンテの“声”を作るワウペダル
結論から言おう。Ibanez WH10は、フルシアンテのワウサウンドを決定づけている中核的なペダルだ。
これは好みや推測ではなく、
ライブ映像・機材写真の両方から継続的な使用が確認できる事実に基づいている。
1990年代後半から2000年代以降にかけて、
フルシアンテのライブ用エフェクターボード上で
繰り返し確認されているワウペダルだ。
複数世代(V1/V2/V3)にわたる使用が写真・映像資料で確認できる。
WH10について確認できる事実
-
- ライブ写真・映像でWH10本体がボード上に確認できる
- 踏み込み動作と音の変化が明確に一致している
- ハイが強く、狭めの可変レンジを持つワウサウンドが一貫している
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MXR Phase 90|フルシアンテの演奏に“呼吸”を与えるフェイザー
結論から言おう。MXR Phase 90は、フルシアンテの音色を変えるためのエフェクトではない。
役割はもっと控えめで、
演奏に「揺れ」と「呼吸」を与えるための装置だ。
ライブ写真・映像資料において、
フルシアンテのエフェクターボード上に実機が確認できるフェイザーのひとつだ。
所持・使用の事実については、複数の年代で確認されている。
Phase 90について確認できる事実
- ライブ用ボードにPhase 90が載っている写真が存在する
- オン時に、周期的な位相変化が聴覚的に確認できる
- 揺れは深すぎず、演奏の芯を崩さない範囲に留まっている
これらは実際のライブ映像から確認できる一次情報だ。
一方で、「常にオンだったか」「どのスピード設定だったか」
といった細部については、公式な記録は存在しない。
Phase 90が使われていると判断できる楽曲
- Parallel Universe(Live)
→ バッキング全体に、
周期的な揺れが薄く重なっている。
トレモロではなく、コーラスほど広がらない。
Phase 90特有の「一方向にうねる揺れ」が分かりやすい。
Phase 90の役割を一文で言うと
- 音を動かさず、空気だけを動かす
- 演奏に自然な揺らぎを与える
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BOSS CE-1 Chorus Ensemble|初期フルシアンテの“空気”を決めたコーラス
結論から言おう。BOSS CE-1は、フルシアンテの音を派手に揺らすためのコーラスではない。
役割はもっと根本的で、
ギターを“空間の中に溶け込ませる”ための装置だ。
1990年代前半のライブ映像・機材写真において、
フルシアンテの使用が確認できるコーラス/ビブラートだ。
特に初期Red Hot Chili Peppers期の音作りを語るうえで、
欠かせない存在として知られている。
CE-1について確認できる事実
- 初期ライブ写真・映像でCE-1本体の使用が確認できる
- コーラスとしてだけでなく、ビブラート回路を含む構造を持つ
- 音が大きく揺れるのではなく、常に薄く空気感を足す使われ方が多い
これらは当時の映像・音源から確認できる範囲の事実だ。
一方で、「どの曲で常時オンだったか」
「どのモードを選択していたか」といった細部については、
公式に断定できる資料は存在しない。
CE-1が使われていると考えられる演奏の特徴
たとえば Under the Bridge(Live・初期) では、
以下のような音響的特徴が確認できる。
- コードを鳴らした際、音が横に広がる
- 揺れは感じるが、周期は意識させない
- クリーントーンに“冷たい透明感”が加わっている
これらは、CE-1特有のアナログ回路によるコーラス感
と非常に近い性質を持つ。
CE-1の役割を一文で言うと
- ギターの輪郭を保ったまま、空気を足す
- バンド全体に溶け込むための下地
なぜCE-1だったのか
CE-1は扱いやすいペダルではない。
- サイズが大きく、電源も特殊
- 揺れの幅を細かく調整できない
- 現代的な“綺麗さ”はない
それでも使われた理由は、
音が作り込まれすぎない点にある。
常に同じ質感で、
演奏の邪魔をせず、空気だけを変える。
初期フルシアンテのプレイスタイルと、
自然に噛み合っていたと考えられる。
再現を狙う場合の考え方
CE-1の再現で重要なのは、
「揺れを聴かせる」ことではない。
- オンかオフか分からない程度に留める
- コード全体が少し広がる感覚を狙う
- コーラスを主役にしない
CE-1は空間系の主役ではない。
“何か足りない”を埋めるための背景だ。
まとめ|フルシアンテのエフェクター構成は「役割分担」でできている
ジョン・フルシアンテのエフェクター構成を見ていくと、
意外なほど「音作り」に執着していないことが分かる。
そういった効果を1台で完結させようとはしていない。
それぞれのペダルに、はっきりとした役割が割り振られている。
本記事で整理した主な役割
- 歪み: SD-1/DS-2/Big Muff でキャラクターを切り替える
- 音量: Micro Amp で前に出す/出さないを判断する
- 表情: WH10 や Phase 90 で動きを与える
- 空間: DL4 と Holy Grail で奥行きを支える
重要なのは、どれも「常に主張している」わけではない点だ。
必要な場面だけ踏み、役目が終われば引っ込む。
この切り替えの感覚こそが、フルシアンテの音が
バンドの中で埋もれず、出すぎもしない理由だと考えられる。
再現を考えるなら、機材より先に見るべきこと
同じペダルを揃えても、同じ音になるわけではない。
だが、考え方は真似できる。
- 歪みは「量」ではなく「役割」で分ける
- 空間系は目立たせず、位置を決める
- 1台で全部やろうとしない
この視点で自分のボードを見直すだけでも、
音の整理の仕方は大きく変わるはずだ。
最後に
本記事では、ライブ写真や映像から確認できる事実をもとに、
フルシアンテのエフェクター構成を整理してきた。
特定の曲や設定について断定していない部分もあるが、
それは情報が不足しているからではない。
「分かっていること」と「分かっていないこと」を分けて考える。
その姿勢こそが、彼の音作りを正しく理解する近道だ。
この記事が、特定の音を再現するためだけでなく、
自分の機材や音作りを見直すヒントになれば幸いだ。




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