【2025年最新】プリアンプエフェクターとは?使い方とおすすめで“毎回同じ音”を実現する完全ガイド

【2025年最新】プリアンプエフェクターとは?使い方とおすすめで“毎回同じ音”を実現する完全ガイド

 

ライブハウスでJC-120しか置いていない、そのせいで自分の音が出せない――そんな悩みを抱えるギタリストは多いはず。

そこで鍵になるのがプリアンプエフェクター。ボードに入れておけば、箱や常設アンプに左右されず毎回同じクオリティのギターサウンドを再現できます。

本記事では「プリアンプとは?」の基礎から、ライブで役立つ使い方(リターン挿し/接続順)と、後半のおすすめエフェクターまで徹底解説します。

 

この記事でわかること

  • プリアンプエフェクターとは何か(歪みペダルとの違い)
  • ライブで同じ音を再現する使い方(リターン挿し/基本の接続順)
  • アンプ系統別のおすすめモデルと選び方の軸

実機を買う前に、あなたの環境で“音作り”を試せる

AmpliTube 5なら、普段使っているギターやオーディオIF・モニター環境でアンプ/キャビ/FXをリアルに再現可能。
ボードに組む前に“失敗しないサウンド”を作り込めます。

プリアンプエフェクターとは?

ギターアンプは大きく「プリアンプ」「パワーアンプ」に分かれます。プリアンプは入力信号を増幅しつつ、音色(ゲイン/EQ/キャラクター)を決定づける“心臓部”

プリアンプエフェクターは、この役割をペダルサイズに収めたもので、ボード上でアンプ由来の質感を作れるのが最大の特徴です。

歪みペダルとの違い

  • 目的の違い:歪みペダル(OD/Dist/Fuzz)は主にゲインと色付けを加える効果。プリアンプはアンプ本来の増幅〜音作り回路を担うため、EQやダイナミクスの反応がアンプライク。
  • 使い方の違い:歪みはアンプのインプットに入れるのが基本。プリアンプはインプットでも使える一方、ライブではエフェクトループのReturn(リターン挿し)で真価を発揮します。

リターン挿しでアンプを“パワーアンプ化”できる

多くのコンボ/ヘッドアンプにはエフェクトループ(Send/Return)があります。ここでReturnにプリアンプの出力を挿すと、アンプ内蔵のプリアンプ部を経由せず、外部プリアンプ → パワーアンプという直結構成に。
つまり、常設アンプを“パワーアンプ+スピーカー”としてだけ使う運用が可能になり、箱ごとのアンプ差を回避しつつ自分の音を持ち運ぶ発想でサウンドを安定させられます。

IR(インパルスレスポンス)対応なら宅録・PA直でも安心

キャビネットの鳴りを再現するIR(インパルスレスポンス)に対応したプリアンプなら、ライン出力でPA卓やオーディオインターフェイスへ直結しても、キャビの質感込みで自然なトーンを再現可能。

ライブではアンプのReturn運用、宅録ではIR付きライン運用、といった使い分けで、どんな環境でも一貫したクオリティを保てます。

プリアンプエフェクターの使い方

プリアンプは単なる「歪みの延長」ではなく、接続順接続先で結果が大きく変わります。ここでは実戦で役立つ基本だけを簡潔に押さえます。

基本の接続順(ライブ想定)

チューナー → コンプレッサー → 歪み系 → プリアンプ → 空間系(ディレイ/リバーブ) → アンプReturn

 

歪み系でキャラクターを作り、プリアンプでアンプらしい太さとEQを与え、最後に空間系で立体感を加えるのが定番です。

 

接続順の考え方は空間系エフェクター選びと接続順の基本にも詳しくまとめています。

インプット接続 vs リターン接続

  • インプット接続:アンプのプリも併用。アンプと外部プリのブレンド感を楽しめる。
  • リターン接続:アンプ内蔵プリをバイパス。毎回同じ自分の音を再現したいならこちらが基本。

JC-120から“英系ドライブ”を作るコツ

JCはクリーンは優秀ですが歪みは控えめ。SansAmp GT-2(British)UAFX Lion ’68などをReturnに接続して、JCをパワーアンプとして活用すると、箱が変わっても安定してブリティッシュな歪みが作りやすくなります。

宅録での使い方(IR対応が便利)

IR対応のプリアンプ(例:BOSS IR-200 など)をオーディオインターフェイスに直結すれば、キャビネットの鳴りを含んだ自然なライン録音が可能。ディレイ/リバーブの基礎は
ディレイおすすめ30選
リバーブとは?ガイドも参考にどうぞ(モデル選びは
リバーブおすすめ15選が便利)。

空間系を“プリの後”に置けるメリット

アンプのプリ前にディレイ/リバーブを置くと、歪みで空間成分が潰れて濁りがち。
外部プリアンプ → Returnの構成なら、プリの後ろに空間系を配置でき、スタジオやミックスに近いクリアで立体的な空間処理が可能です。

おすすめプリアンプエフェクター(アンプ系統別)

ここからは、目指すアンプの系統(Marshall / Fender / Orange / Vox / Mesa / Soldano / Dumble)ごとにおすすめモデルを整理します。

4-1. Marshall系

  • SansAmp GT-2(British)
    JC-120をMarshallライクに変える定番プリ。カート・コバーンのようなラフで荒々しいドライブ感を作りたい人に最適。
  • Friedman IR-X
    真空管を搭載した本格派プリアンプ。アンガス・ヤングのような王道ハードロック・トーンから現代的ハイゲインまで対応。
  • UAFX Lion ’68
    Plexiサウンドを忠実再現。クラシックMarshallの倍音豊かなクランチで、ステージでも宅録でも存在感を発揮。

4-2. Fender系

  • BOSS IR-200
    IR搭載の万能プリ。宅録とライブを両立したい人に最適で、クリーンからクランチまで幅広く使える
  • Suhr Preamp
    ハイクオリティなEQとクリーンを持つプロ仕様。クラプトン系ブルースにもフィット

4-3. Orange / British系

  • AMT Legend Amps O2
    Orange特有の分厚いミドルを再現。UKロック的な力強さを小型ペダルで実現。
  • Two Notes ReVolt Guitar
    3ch仕様の本格プリ。クリーン〜ブリティッシュクランチ〜モダンドライブまで幅広く網羅。

4-4. Mesa/Boogie系(ハイゲイン)

  • AMT R2(Rectifier系)
    Rectifierサウンドを小型で再現。メタルリフやモダンヘヴィにぴったり。
  • Diezel VH4-2 Pedal
    Mesa対抗のハイゲインプリアンプ。重厚で分離感あるリフ向き。

4-5. Vox系(ブリティッシュ・クリーン〜クランチ)

  • Tech 21 Liverpool
    SansAmpシリーズのVox系。手軽にAC30ライクなジャングリークランチを再現。
  • UAFX Ruby ’63
    UADの高精度AC30モデリング。きらびやかなクリーン〜ブライアン・メイのようなサステインまで幅広く対応。
  • Joyo AC Tone
    コスパ重視でAC30風サウンドを作りたい初心者におすすめ。

4-6. Soldano系(モダン・ハイゲイン)

  • AMT S2(SLO系)
    80年代LAメタルを象徴するSLO-100のトーンを小型化。
  • Synergy SLOモジュール
    プロ仕様のモジュラー式。スタジオクオリティのSLOサウンド。

4-7. Dumble系(滑らかなクリーン/クランチ)

  • Vertex Steel String Clean
    SRVやロベン・フォードに通じる透明感あるクリーンを再現。
  • J. Rockett The Dude
    ダンブル系の太いクランチ〜オーバードライブをコンパクトに実現。
  • Wampler Euphoria
    ダンブル風のダイナミクスと艶を持つドライブ。ブルース/フュージョンに好適。

マルチで“プリアンプ問題”を一台解決:HX Stomp

HX Stompは、Marshall/Fender/Mesa/Soldanoなど多彩なアンプモデルとIRを内蔵。
4ケーブルメソッドで実アンプのプリと切り替えたり、Return直で“自分のアンプ”として使ったり、宅録ではUSBオーディオI/Fとしてそのまま高品位録音が可能。
「単発プリアンプ」を複数持ち歩くより、一台で柔軟にやりたい人に適しています。

合わせて読みたい:マルチエフェクターおすすめ10選
BOSSマルチ徹底ガイド

まとめ:アンプに縛られず、毎回同じ音を

  • プリアンプとは、アンプの音作りの心臓部をペダル化したもの。
  • Return挿しでアンプのプリを飛ばし、箱が変わっても自分の音を再現できる。
  • IR対応なら宅録/PA直も安定。空間系をプリの後に置けるのも大きなメリット。
  • 目指す系統(Marshall / Fender / Orange / Vox / Mesa / Soldano / Dumble)で選べば迷わない。
  • 柔軟に運用したいならHX Stompのような総合型も有力。
Ryo

Ryo|ギター歴13年/バンド歴10年の社会人ギタリスト 社会人として働くかたわら、週末はオルタナティブロックバンドでギターを担当。My Bloody ValentineやRadioheadに影響を受け、機材にはこだわりあり。 このブログでは、**「実際に使えるエフェクター情報」**をモットーに、初心者からこだわり派まで役立つ情報を発信しています。