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「アンプシミュレーターって、どれも似たような音じゃない?」
そう思っていた時期が、筆者にもありました。
Logic Pro付属のアンプやGuitar Rig、BIAS FX。
どれもクオリティは高いけれど、どこか「っぽい音」止まり。特にFenderのクリーントーンを求めると、そのもどかしさを感じていました。
ところがAmpliTube 5 MAXを使い始めてから、その感覚が完全に変わりました。画面に表示される「Fender」のロゴが、他のソフトとは根本的に違う意味を持っていたからです。
この記事では、ギタリスト・DTMer目線でAmpliTube 5 MAXを徹底レビューします。
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AmpliTube 5 MAX v2はPlugin Boutiqueで購入できます。セールが繰り返し行われる製品のため、購入前に必ず現在の価格を確認してください。
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いちばん値下がりしやすいのは、11月のブラックフライデーです。
ブラックフライデーで狙い目のDTMプラグインをまとめた記事はこちら
AmpliTube 5 MAXとは?まず数字で把握する
AmpliTube 5 MAXはギター・ベース向けアンプシミュレーターの最上位エディションです。
開発はイタリアのIK Multimediaが手がけています。
435種の内訳は次のとおりです(公式のバージョン比較ページより)。
- ストンプ:111
- アンプ:111
- キャビネット:106
- スピーカー:33
- マイク:18
- ラックエフェクト:48
- ルーム:8
ただの「数合わせ」ではなく、各ブランドが公式監修した本物のモデリングが揃っています。その意味は次のセクションで詳しく解説します。

AmpliTube 5のエディション比較——MAXとv2の違いは?
「どのエディションを買えばいいのか」「v1とv2で何が変わったのか」という疑問をよく見かけます。結論から言うと、予算が許すならMAX v2がおすすめです。理由を整理します。
エディション別ギア数の比較
数字は、IK Multimedia公式のバージョン比較ページで確認したものです。
無印のギア数は、公式ページ間で183種と170種に分かれています。ここでは「約180種」としました。
SE・無印との違いは、ギア数とライセンスコレクションの量です。
MAX v2には、FenderやOrangeなど18のコレクションが入っています。
SE・無印に含まれるコレクションは、公式の比較表に明記がなく未確認です。
買う前に、公式ページで「使いたいアンプが入っているか」を見ておくと安心です。
「AmpliTube 5 MAX」と「v2」の違い
2023年4月のアップデートで「AmpliTube 5 MAX v2」となりました。「v1」という正式名称はありません。
アップデート前は単に「AmpliTube 5 MAX」と呼ばれていました。v2での主な追加内容は以下の通りです。
- AmpliTube MESA/Boogie 2コレクションが追加
- X-GEARソフトウェア版4種(X-DRIVE / X-SPACE / X-TIME / X-VIBE)が追加
v2は、2023年4月のIK製品ラインの刷新発表で登場しました。
すでにAmpliTubeやIK製品を持っている人のアップグレード
旧MAXやSE・無印の所有者向けに、アップグレード版が販売されています。
公式は、IKアカウントで対象かどうかを確認するページを案内しています。
対象になる製品と条件は、時期やセールで変わります。
海外の販売店には「$99以上のIK製品の所有者向け」とうたう商品もありました。日本での条件は未確認です。
通常版とアップグレード版のどちらが安いかは、購入前にアカウントで確かめるのが確実です。
所有製品の一覧は、IKのアカウントページで見られます。
結局どれを選ぶ?
まず無料のCSで操作感を試すのがおすすめです。
気に入ったら、使いたいブランドが入ったエディションを選びましょう。
複数のコレクションを使いたいなら、まとめて入るMAX v2が割安になりやすいでしょう。
なぜFenderロゴが「本物」なのか?Logic付属との決定的な違い
AmpliTube 5 MAXを初めて開いたときです。
筆者が最初に感じたのは「あれ、このFenderロゴ……本物じゃないか?」という違和感でした。
Logic ProにもAmpDesignerというアンプシミュレーターが付属しています。
クオリティは十分高い。でも、どのアンプもジャンル名・特徴名で呼ばれるにとどまります。
「American Clean」「Brit Crunch」のような名前です。「Fender Twin Reverb」とは書いていない。
一方、AmpliTube 5を開くと…

「'65 Twin Reverb」「'57 Champ」。
Fenderの固有モデル名がずらりと並んでいます。そして画面上にはFenderの公式ロゴが堂々と表示されている。
これは偶然でも雰囲気でもありません。
IK MultimediaとFenderは正式ライセンス契約を結んでいる
AmpliTubeの公式サイトには、以下の記載があります。
「FENDER™ および全FENDERアンプ、ロゴ、トレードドレスはFMIC(Fender Musical Instruments Corporation)の商標であり、ライセンスのもとで使用されている」
さらにFenderコレクションの開発はIK Multimediaだけで行われたのではありません。
Fenderのエンジニアとサウンドの専門家が全工程に参加しています。
サウンドの認証も行われました。
つまり、AmpliTube 5のFenderアンプは:
- Fender本社が「これはうちのサウンドだ」と認めたモデリング
- 固有モデル名('65 Twin Reverb等)を正式に名乗れる唯一のソフト
- Fenderのロゴを正式に表示できる公式コラボ製品
Logic付属の「American Clean」も悪くはありません。
それでもFenderが公認した'65 Twin Reverbとは別物です。この違いは、実際に弾いてみると音の説得力としてはっきり感じられます。
Fenderだけじゃない。公式ブランドの幅がすごい

上の画像を見てほしいのです。
FenderやFulltone、Seymour Duncan。
T-REXやWampler、ZVEXも並びます。
エフェクターギタリストなら目を引くブランドが公式ロゴ付きで揃っています。これだけのブランドが正式ライセンスを与えています。
それだけIK Multimediaのモデリング技術が信頼されている証拠です。

Fenderはアンプだけでなく、エフェクターも公式収録されています。'63 ReverbにBlender、Tape Echo。
筆者は実機のFender Shields Blenderを所有しています。
AmpliTube上のBlenderを開いたとき、その再現度に素直に驚きました。
プリセットだけで最強説——「あのバンドの曲名」プリセットの話
AmpliTube 5を開いてまず圧倒されるのが、プリセットの質と量です。
しかし筆者が特に面白いと感じるのは、プリセットの名前にあります。
プリセット名が露骨すぎる

これは筆者がToneNETで収集したサウンド名の一覧。ユーザーたちがアップロードしたトーンには、こんな名前が並んでいます。
著作権の都合でバンド名や曲名を直接名付けられないことも多いのでしょう。
それでもギタリストなら一瞬で「あ、あれだ」とわかる命名センスです。そしてそのトーンを読み込むと、本当にあのバンドの音がする。

これはAmpliTube付属のプリセット「Whole Lotta Page」。Led Zeppelinの名曲とJimmy Pageの名前を掛けた、わかる人にはすぐわかる命名です。ちなみにプリセットリストには「johnny computer」という名前も並びます。
Jonny GrenwoodとOK Computerを同時に想起させる命名です。このあたりのセンスがたまりません。選んだ瞬間に立ち上がるのは「Red Pig」というアンプです。
見るからにヴィンテージな赤いMarshall系の見た目。鳴らした瞬間にあのPlexiサウンドが飛び出してきます。

「Another Generic Shoegaze Preset」というプリセットがあります。
ToneNETから拾ってきたトーンです。Electric GypsyコレクションのJH1200アンプを使っています。
デュアルシグナルチェーン構成です。
自虐的な名前に反して、弾いた瞬間に本格的なウォールオブサウンドが出てきます。筆者はショーゲイザー好きとして、このトーン名に思わず笑いました。
プリセットはエフェクターの教科書でもある
プリセットの凄さはサウンドだけではありません。各プリセットのシグナルチェーンを見ることで、エフェクターの使い方・接続順の正解例が学べます。
- コンプはアンプの前?後?
- EQはどこに入れるのが効果的?
- モジュレーション系はアンプの前か後か?
「ここにEQが入るのか」という発見が、プリセットを眺めているだけで次々と出てきます。リアルペダルボードを組む前の予習としても、AmpliTubeのプリセット研究は非常に有益です。
ToneNETで他人のセッティングから学ぶ
AmpliTube 5には、ToneNETというコミュニティ機能が内蔵されています。
世界中のユーザーが自分のプリセット(シグナルチェーン設定)を公開・共有しています。
それをそのままAmpliTube 5内に読み込んで試せます。世界中のユーザーが作ったセッティングに、AmpliTubeを持っていれば無料でアクセスできます。

上の画像はToneNET内で「acdc」と検索した結果です。「Back in Black - ACDC」「ACDC Highway to Hell v2」。
「ACDC Tone Malcolm Young」といった名前も並びます。
あのバンドの曲ごとに世界中のユーザーが作り込んだセッティングがズラリと揃っています。
好きなバンド名・アーティスト名で検索するだけで、そのサウンドに近いセッティングが即座に見つかる。これは他のアンプシミュレーターにはない強みです。
特に面白いのが、プロが作ったシグナルチェーンを分解して学べる点です。「このプリセット、アンプの後にEQが入ってる。なるほど、こういう使い方があるのか」という発見が止まりません。エフェクターボードを組み始めたばかりの方へ。
ToneNETは世界一コスパの良いエフェクター教室です。
ToneNETはAmpliTubeを持っていれば無料で使えます。Plugin Boutiqueでセール時に購入するのが最もお得です。
DTMでの実用性——Logic Proとの組み合わせ
筆者はLogic ProをメインDAWとして5年以上使っています。
AmpliTube 5はAudio Unitsプラグインとして常用中です。
Logic Proとの相性
AUプラグインとして問題なく動作します。レイテンシーも実用範囲内で、宅録のギタートラックに直接インサートして使えます。Logic付属のAmpDesignerより設定項目が多い分、最初は少し戸惑います。
慣れれば音作りの幅が格段に広がります。
スタンドアロンとしての活用
AmpliTube 5はDAWなしでスタンドアロンでも動作します。
8トラックのレコーダーが内蔵されています。「ちょっとリフを録っておきたい」というときです。
Logicすら立ち上げずAmpliTubeだけで完結できるのは地味に便利です。またスタンドアロンのライブモードを使えば、ステージ上でのPCアンプとしても機能します。
AmpliTube 5 MAXはこんな人におすすめ
まとめ——「本物のFenderロゴ」がある理由、わかりましたか?
AmpliTube 5 MAXをひと言で表してみます。
「公式ライセンスの本物が435種揃っているプラグイン」です。
Logic付属のアンプは「American Clean」と名乗ります。
Fenderの許可なしにFenderと名乗れないからです。AmpliTube 5は「'65 Twin Reverb」と堂々と名乗ります。
Fender本社が監修・認証した正規のモデリングだからです。
プリセット名を見ているだけで「あのバンドはこういう音を作っていたのか」と学べます。
ToneNETで世界中のユーザーのセッティングにアクセスできる教育的価値もあります。
そして公式ライセンスブランドの圧倒的な数。長年アンプシミュレーターを使い続けてきた筆者が、現時点で最もおすすめできる一本です。
AmpliTube 5 MAX v2はPlugin Boutiqueで扱われています。セールが繰り返し行われる製品です。購入前に現在の価格を確認するのがおすすめです。
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DTM環境をまるごと強化したい方へ:Total Studio 5 MAXという選択肢もあります。AmpliTube 5 MAXを含む160以上のIKソフトウェアがセットになっています。T-RackSやSampleTank、TONEX MAXなども一緒に手に入ります。
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