【徹底解説】MVBのケヴィンシールズのエフェクターは?

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当ブログではギタリストが実際に愛用しているエフェクターについて、筆者自身のギター歴13年・DTM歴5年の経験をもとに紹介しています。
今回の記事では、シューゲイザーの生みの親ともいえるMy Bloody Valentine(MBV)のケヴィン・シールズ(Kevin Shields)が愛用してきたエフェクターを徹底解説します。
2026年2月、マイブラが8年ぶりに来日!大阪2公演(2/3 なんばHatch・2/4 Zepp Namba)、東京2公演(2/6・2/9 東京ガーデンシアター)の全4公演が即完売となり、大きな話題を呼びました。この来日公演で使用された最新ペダルボードの情報も、本記事では出典付きで紹介します。
この記事でわかること
- ケヴィン・シールズが愛用する主要エフェクター5選
- 2025〜2026年の来日公演で確認された最新ペダルボードの中身
- 各ペダルの使い方・楽曲での役割
- 入手方法と代替品の提案
- 筆者がSPX900を実際に購入した体験談
マイブラだけでなく、シューゲイザー全体のエフェクター事情に興味がある方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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ケヴィン・シールズが愛用しているエフェクター一覧
まずはケヴィンが特に愛用している主要エフェクターを一覧で確認しましょう。
| 音色 | エフェクター | メーカー |
| ピッチシフト | Whammy WH-1 | Digitech |
| リバーブ / マルチ | SPX90 / SPX900 | Yamaha |
| ディストーション | Shredmaster | Marshall |
| トレモロ / パン | PN-2 Tremolo/Pan | BOSS |
| リバーブ | Midiverb II | Alesis |
| ファズ | Supersonic Fuzz Gun | Death By Audio |
ケヴィン・シールズは、シューゲイザーというジャンルそのものを定義した伝説的ギタリストです。Fender JazzmasterやJaguarのフローティングトレモロアームで音程を揺らしながらギターをかき鳴らす「グライドギター」奏法は、彼のトレードマーク。リバーブやファズ、トレモロを重ね合わせることで、あの唯一無二の「音の壁」を生み出しています。
ケヴィン本人はインタビューで「みんなはペダルのせいだと思っているけど、俺のペダルはほとんどグラフィックイコライザーとトーンコントロールだ。すべてはトーンにある」と語っています(出典:NME 1991年11月9日号)。
実際にはコーラスやディレイをほとんど使わず、ファズやEQ系ペダルの組み合わせと、トレモロアームによる物理的な音揺れで独自のサウンドを構築しているのが特徴です。
とはいえ、ライブでは60台を超えるペダルをラック化して使い分けており、曲ごとにペダルボード全体を切り替えるという圧倒的なシステムを組んでいます。「You Made Me Realise」のホロコーストセクション専用に12台のペダルを組んだボードが存在するというエピソードは有名です。
エフェクター中毒者とも呼ばれるケヴィンのペダルを全て紹介することは難しいので、今回の記事では彼のサウンドを理解する上で特に重要な5つのエフェクターに絞って解説します!
① Digitech Whammy WH-1|ケヴィンの浮遊サウンドの核
Digitech Whammyは、ペダルの踏み込み量に応じてリアルタイムにピッチを変化させるピッチシフターです。ケヴィンはこのペダルを単なるオクターブ奏法ではなく、きわめてクリエイティブな方法で活用しています。
具体的には、Fender Jazzmasterのトレモロアームと併用することがポイント。Whammyで大きくピッチを動かしながら、同時にトレモロアームで細かく揺らすことで、音が溶け合うような液状的なサウンドを実現しています。これがシューゲイザー特有の浮遊感の正体です。
このDigitech Whammyは過去の機材というわけではなく、2026年2月の来日公演でも現役で使用されていたことが確認されています(詳細は後述の最新ペダルボードのセクションで解説します)。30年以上にわたってケヴィンのサウンドを支え続けている、まさに代名詞的なペダルです。
Digitech Whammyの使用楽曲と推測セッティング
ケヴィンの具体的なWhammy設定は公開されていませんが、代表曲での使用が確認されています。
| 楽曲 | Whammyの役割 |
| Soon | オクターブシフトや微妙なピッチ変化をトレモロアームの揺らぎと組み合わせ、滑らかで液状化したリフを生み出している |
| Only Shallow | オクターブアップで音の厚みとキラキラした高音を加え、あの象徴的なイントロリフのサウンドを構築している |
Digitech Whammyの入手方法
ケヴィンが使用していたWH-1は廃盤のため新品入手は困難です。現行モデルのWHAMMY 5であれば同様のピッチシフト効果が得られ、音質面でも進化しているのでおすすめです。
Digitech Whammyを愛用する他のギタリスト
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- ジョニー・グリーンウッド(Radiohead)
- トム・モレロ(RATM)
- ジャック・ホワイト(The White Stripes)
- カーク・ハメット(Metallica)
- スティーブ・ヴァイ
- ジョー・サトリアーニ
② Yamaha SPX90 / SPX900|マイブラサウンドの「秘密兵器」
Yamaha SPX90は、1985年に登場した1Uラックサイズのマルチエフェクトプロセッサーです。リバーブ、ディレイ、コーラス、フランジャーなど多彩なエフェクトを搭載しており、80年代のスタジオ・ライブの現場で広く普及しました。
ケヴィン本人はインタビューで「もし"秘密兵器"があるとしたら、それはAlesis Midiverb IIとYamaha SPX90だ。どちらもリバースリバーブのプログラムだ」と明言しています。つまり、あのマイブラの夢見心地なサウンドの核は、このラックエフェクターに詰まっているわけです。
そして特筆すべきは、このSPX系ラックが2026年の来日公演でもラックシステムにしっかり組み込まれていたこと。30年以上前の機材を「秘密兵器」として今なお現役で使い続けている事実こそ、ケヴィンのサウンドにおけるSPX90/900の重要性を物語っています(詳細は後述)。
Yamaha SPX90の使用楽曲
ケヴィンは『Loveless』収録曲でSPX90のリバースリバーブとシンフォニックを多用しています。特に「Only Shallow」「To Here Knows When」でその効果が顕著に聴き取れます。リバースリバーブのプリセットをベースに、ディレイタイムやフィードバック量を調整して音の広がりと深みを追求していたと考えられます。
【実体験】筆者がSPX900をハードオフで購入してみた

筆者のSPX900
筆者の実体験レビュー
実は筆者自身、SPX90の後継機であるYamaha SPX900をハードオフのジャンクコーナーで発見し、数万円で購入しました。ケヴィンはSPX90だけでなくSPX900も使用していたとされており、両方ともおすすめです。
実際にリバースリバーブやシンフォニックのプリセットを使ってみると、あの「Loveless」の音が驚くほど再現できます。ラックマウントなので場所は取りますが、程よくローファイな質感がむしろマイブラらしさを演出してくれるのが面白いところ。コンパクトエフェクターのリバーブでは出せない、独特の「溶ける」ような残響感が味わえます。
マイブラサウンドを自分で再現したいなら、ハードオフやメルカリでSPX90/SPX900を探してみることを強くおすすめします。1万円前後で見つかることもあるので、コスパは抜群です。
Yamaha SPX90 / SPX900の入手方法
SPX90・SPX900ともに生産完了品のため、新品での入手はできません。メルカリ、ヤフオク、ハードオフなどの中古市場で探すのが現実的です。
リバースリバーブの効果だけを求めるなら、コンパクトペダルで代用することも可能です。Boss RV-6やStrymon BlueSkyなどにリバースリバーブモードが搭載されています。ただし、SPX90/900特有のローファイな質感とタイミング感は、やはりオリジナルならではの魅力があります。
Yamaha SPX90を愛用する他のギタリスト
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- ザック・ワイルド(Zakk Wylde)
- マイク・スターン(Mike Stern)
- 布袋寅泰(Tomoyasu Hotei)
③ Marshall Shredmaster|「音の壁」を支えるディストーション
Marshall Shredmasterは、1990年代初頭に登場したオルタナティヴロック史に残る名機ディストーションペダルです。もともとハイゲインなメタル系リフを想定して設計されましたが、ケヴィンはこれを独自のアプローチで活用しています。
ケヴィンの使い方は、Shredmasterの深い歪みをベースに、SPX90のリバーブやトレモロアームを重ねることで、濃密で空間全体を埋め尽くすようなサウンドスケープを構築するというものです。
Shredmasterのディストーションにリバーブをかけ、さらにトレモロアームで音程を揺らすことで、独特の浮遊感と厚みを両立。この手法こそが、シューゲイザー特有の「音の壁(Wall of Sound)」と称されるサウンドスケープの根幹です。
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Marshall Shredmasterの推測セッティング
ケヴィンが『Loveless』で使用したShredmasterの具体的なセッティングは公開されていません。ただし、彼のサウンドから推測すると、Gainは高めに設定し、「壁」を作るイメージで分厚い歪みを得ることがポイント。Toneは中域〜高域をやや絞ることで、リバーブとの相性を良くしていたと思われます。
なお、2022年にMarshallからShredmasterの復刻版が発売されています。オリジナルはプレミア価格がついていますが、復刻版であれば比較的入手しやすい状態です。
Marshall Shredmasterを愛用する他のギタリスト
- ジョニー・グリーンウッド(Radiohead)
- アレックス・ジェームス(Blur)
- ビリー・コーガン(The Smashing Pumpkins)
④ BOSS PN-2 Tremolo/Pan|ドリーミーな揺らぎを生む隠し味
BOSS PN-2は、トレモロとパンニングの両方を備えたペダルです。音量の周期的な変化に加え、ステレオ環境では音像を左右に揺らす効果を持っています。2008年のペダルボード写真でも確認されており、ケヴィンが長年使い続けている定番機材の一つです。
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BOSS PN-2の推測セッティング
具体的なセッティングは非公開ですが、ケヴィンのサウンドの特徴から以下のような設定が推測できます。
| ツマミ | 推測セッティング |
| Mode | 三角波(滑らかな揺らぎがケヴィンのサウンドに合致) |
| Rate | 中程度〜やや速め(楽曲に動きと深みを付加) |
| Depth | 中〜高め(トレモロ効果をはっきり体感できるレベル) |
BOSS PN-2の入手方法
PN-2は生産完了品のため中古市場での入手が基本です。代替機としてはBOSSの「TR-2」が定番。シンプルな操作性でトレモロ効果が得られるため、初めてトレモロペダルを試す方にもおすすめです。
BOSS PN-2を愛用する他のギタリスト
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- ノエル・ギャラガー(Oasis)
- ロバート・スミス(The Cure)
- グレアム・コクソン(Blur)
⑤ Alesis Midiverb II|もう一つの「秘密兵器」
ケヴィンがSPX90と並んで「秘密兵器」と呼ぶのが、このAlesis Midiverb IIです。こちらも1Uラックサイズのデジタルリバーブプロセッサーで、特にリバースリバーブのプログラムをケヴィンは愛用しています。
SPX90のリバースリバーブとは微妙にキャラクターが異なり、Midiverb IIはよりダークで粒の粗いテクスチャーが特徴。ケヴィンはこの2台のリバースリバーブを使い分けることで、楽曲ごとに異なるニュアンスの残響を演出していたと考えられます。
こちらもSPX90同様に生産完了品ですが、中古市場では比較的安価に出回ることがあります。
【2026年最新】来日公演で確認されたケヴィン・シールズの最新ペダルボード
ここまで紹介してきた5台は、いずれも『Loveless』時代から続く"クラシックな名機"です。では、現在のケヴィン・シールズは何を踏んでいるのか――その答えが、2026年2月の来日公演の機材レポートから見えてきます。
ここからの内容は、ギター・マガジン2026年6月号に掲載された来日公演の機材レポートを参照しています。誌面で報じられた最新ペダルボードの中身を、筆者の視点で整理・解説します。
本セクションの出典:ギター・マガジン2026年6月号(リットーミュージック刊)。来日公演のラックシステムについてはp.49、Death By Audioのファズについてはp.51の記載を参照しています。
名機ラックは健在|SPX90 / SPX900が今もシステムの中核
来日公演のラックシステムで筆者がもっとも驚いたのは、Yamaha SPX90 / SPX900が変わらずしっかりと組み込まれていたことです。発売から30年以上が経過した1Uラックが、現代の大規模ツアーでも現役の中核機材として機能している――この事実こそ、ケヴィンにとってSPX系がいかに代えのきかない存在かを物語っています。
新しい高性能なリバーブ機材はいくらでも存在します。それでもケヴィンがSPX90 / SPX900を手放さないのは、あのリバースリバーブとシンフォニックの質感が、彼の頭の中にある「マイブラの音」そのものだからでしょう。SPX系ラックはもはや交換可能な機材ではなく、ケヴィン・シールズというギタリストの代名詞と言える存在になっています。
Digitech Whammyも継続使用|浮遊感の核は不変
本記事の①で紹介したDigitech Whammyも、来日公演の機材に引き続き組み込まれていました。トレモロアームとの併用で生まれるあの液状的なピッチ変化は、30年以上を経た今もケヴィンのサウンドの核であり続けています。
クラシックな名機を守りつつ、新しいペダルも柔軟に取り入れる――その姿勢が、次に紹介するDeath By Audioの存在に表れています。
最新のトレンド|Death By Audio「Supersonic Fuzz Gun」
最新ペダルボードでとりわけ目を引いたのが、近年シューゲイザー〜ノイズロック界隈で人気を集めるDeath By Audio(デス・バイ・オーディオ)のファズ、「Supersonic Fuzz Gun」が組み込まれていたことです。
Death By AudioはNYブルックリン発のエフェクターブランドで、過激で破壊的なファズ/ノイズ系ペダルを得意とします。Supersonic Fuzz Gunは、ゲートのかかった荒々しいファズに発振(オシレーション)を加えられるのが特徴で、「制御しきれない音の暴れ」をあえて取り込めるペダルです。
長年Big Muff系やシグネチャーのShields Blenderを軸にしてきたケヴィンが、近年人気のDeath By Audioを採用しているという事実は興味深いポイント。クラシックな名機(SPX90、Whammy)を土台にしながら、現代のシューゲイザー/ノイズシーンの新しい血も柔軟に取り込んでいる――ケヴィン・シールズというギタリストの探究心が、最新ボードからもはっきりと読み取れます。
Supersonic Fuzz Gunは「きれいに歪ませる」ためのファズではなく、音をわざと崩し、暴れさせるためのファズ。マイブラのカオティックな轟音が好きな人にとっては、現代でその世界観に近づける有力な選択肢の一つです。
Shields Blenderも引き続き主力|本人シグネチャーの安定感
2023年にFenderから発売された本人シグネチャーファズ「Shields Blender」も、最新のペダルボードで主力として使われ続けています。クラシックな名機(SPX90、Whammy)と、本人シグネチャー(Shields Blender)、そして最新トレンド(Death By Audio)――この3層が共存しているのが、現在のケヴィン・シールズのボードの姿だと言えます。
Shields Blenderについては、次の「音作り哲学」のセクションで筆者の実機レビューとあわせて詳しく解説します。
▶ この章のまとめ|最新ボードの3層構造
- クラシックな名機:Yamaha SPX90 / SPX900、Digitech Whammy(『Loveless』から不変の核)
- 本人シグネチャー:Fender Shields Blender(2023年〜の主力ファズ)
- 最新トレンド:Death By Audio Supersonic Fuzz Gun(現代のシューゲイザー/ノイズシーン由来)
来日公演のさらに詳しいレポートや誌面写真は、ギター・マガジン2026年6月号の本誌でご確認いただけます。
手が届く代替ペダルで再現する
SPX90やPN-2などは廃盤で入手困難な機材も多い。だが役割が同じペダルで代替することで、予算内でマイブラサウンドに十分近づける。
| 本人使用機材 | 役割 | 手が届く代替ペダル |
|---|---|---|
| Fender Shields Blender | シグネチャーファズ(現行品) | そのまま購入可能 |
| Marshall ShredMaster | メインのディストーション | Marshall ShredMaster(2022年復刻) |
| Digitech Whammy WH-1 | ピッチシフト・浮遊感の核 | Digitech Whammy(現行第5世代) |
| Yamaha SPX90 / SPX900 | リバースリバーブ・シンフォニック(廃盤) | BOSS RV-6(リバースモードあり)、Strymon BlueSky |
| BOSS PN-2 | トレモロ・パン(廃盤) | BOSS TR-2(後継機・現行品) |
| Death By Audio Supersonic Fuzz Gun | 発振系ファズ・カオティックな轟音(現行品) | そのまま購入可能 |
最短ルートはShredMaster+BOSS RV-6(リバースモード)+TR-2の3台だ。Shields Blenderはケヴィン本人のシグネチャーペダルとして現行品で入手できる唯一の機材。筆者も実際に使用しており、あのマイブラの壁を感じさせるサウンドが手元で作れる。
ケヴィン・シールズの音作り哲学|エフェクターとの向き合い方
ここまで個々のエフェクターを紹介してきましたが、ケヴィンのサウンドを理解する上で重要なのは、彼のエフェクターとの向き合い方そのものです。
ケヴィンは60台以上のペダルを所有していますが、一度に使うのはそのうちの数台だけ。曲ごとにペダルボード全体をスイッチングシステムで切り替え、最適な組み合わせを選んでいます。最新のライブシステムでは、デンマークのCaveman Audio社製のラック型スイッチングシステムを導入し、すべてのペダルがラックドロワーに収納されています。
また、2023年にはFenderとのコラボレーションでシグネチャーペダル「Shields Blender」を発売。Fender Blenderのファズ回路に独自の「サグ(Sag)」エフェクトを追加したペダルで、発売当初は限定700台が即完売となりましたが、現在は通常販売されており入手可能です。前章で見た通り、このShields Blenderは2026年の来日公演でも主力として使用され続けています。
筆者の実機レビュー
筆者も実際に使用していますが、正直かなりのじゃじゃ馬ペダルです。ただ、オクターバとSagの組み合わせが生み出すサウンドは別次元。通常のファズでは絶対に出せない、あの「マイブラの壁」を感じさせるカオティックな倍音が手元で作れます。
個人的には、④で紹介したBOSS TR-2(PN-2の後継機)と組み合わせて使うのがお気に入り。Shields Blenderのカオスなファズにトレモロの揺らぎを加えることで、ケヴィンのグライドギターに通じる浮遊感のあるサウンドが作れます。ケヴィン・シールズのサウンドに惹かれている方には、ぜひ一度試してほしいペダルです。
こちらの動画では、ケヴィン本人とジェイマスシスがShields Blenderを実際に試奏しながら、サウンドの特徴やSagコントロールの効果を探っている様子が見られます。
クラシックな名機を守りながら、Death By Audioのような最新ペダルも取り込む。このことからも、彼のペダルへの探求心が今なお衰えていないことがわかります。
使わなくなったペダル、お得に売るなら
【まとめ】ケヴィン・シールズのエフェクターでマイブラサウンドを再現しよう
| 音色 | エフェクター | メーカー | 入手しやすさ |
| ピッチシフト | Whammy WH-1 | Digitech | △(後継機Whammy 5で代用可) |
| リバーブ / マルチ | SPX90 / SPX900 | Yamaha | △(中古のみ・ハードオフ等で1万円前後) |
| ディストーション | Shredmaster | Marshall | ○(2022年に復刻版発売) |
| トレモロ / パン | PN-2 Tremolo/Pan | BOSS | △(後継機TR-2で代用可) |
| リバーブ | Midiverb II | Alesis | △(中古のみ) |
| ファズ | Supersonic Fuzz Gun | Death By Audio | ○(現行品・新品入手可) |
2026年2月のマイブラ来日公演(全4公演即完売)をきっかけに、ケヴィン・シールズのサウンドに改めて注目が集まっています。来日公演のレポートからは、SPX90 / SPX900やDigitech Whammyといった『Loveless』時代からの名機を守りつつ、Death By Audioのような最新ペダルも取り込む、彼の柔軟な姿勢が見えてきました。
マイブラサウンド再現の3つの核心
入手が難しいものもありますが、後継機や代替品でも十分にマイブラサウンドに近づくことは可能です。筆者もSPX900をハードオフのジャンクコーナーで1万円で手に入れましたが、あの「Loveless」の空気感を自宅で再現できた時の感動は格別でした。
シューゲイザー全体のエフェクター事情についてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【厳選】シューゲイザーにおすすめのエフェクター10選|"音の壁"を最短で作る定番機材まとめ
また、マイブラの楽曲を含む「エフェクターがロックを変えた瞬間」に興味がある方は、こちらもおすすめです。
ロックを変えた名曲とエフェクターたち|時代を揺さぶった15のサウンド物語
ケヴィン・シールズのエフェクターに関するよくある質問(FAQ)
Q. ケヴィン・シールズのサウンドを再現するのに最低限必要なエフェクターは?
最低限揃えたいのは、ディストーション(またはファズ)とリバースリバーブの2つです。Marshall Shredmaster(復刻版あり)でベースの歪みを作り、Yamaha SPX90/900やBoss RV-6などのリバースリバーブを重ねるだけで、マイブラらしい「音の壁」の雰囲気にかなり近づけます。加えて、Fender JazzmasterやJaguarのトレモロアームで音を揺らす奏法が不可欠です。
Q. ケヴィン・シールズはコーラスやディレイを使っている?
意外かもしれませんが、ケヴィン本人は1992年のインタビューで「コーラスのようなものは一切使っていない」と明言しています。彼のサウンドの多くはファズやEQ系ペダルの組み合わせとトレモロアームの物理的な揺らぎで構成されており、一般的なシューゲイザーバンドとは異なるアプローチを取っています。
Q. Yamaha SPX90とSPX900の違いは?どちらがおすすめ?
SPX900はSPX90の後継機で、プリセット数やエフェクトの種類が増えています。ケヴィンは両方を使用しており、マイブラサウンドの核であるリバースリバーブとシンフォニックはどちらにも搭載されているため、見つけた方を購入すればOKです。筆者の体感では、SPX900もSPX90と同様にあのLovelessの空気感を十分に再現できました。中古相場はどちらも1万円前後が目安です。
Q. ケヴィン・シールズはライブで何台のペダルを使っている?
最新のライブシステムでは約60台のペダルを使用しています。ただし一度にすべてを踏むわけではなく、曲ごとにスイッチングシステムで切り替え、数台だけをアクティブにしています。デンマークのCaveman Audio社製のラック型スイッチャー(MR10 Loop Systems×6台)で管理されており、そのほとんどがファズ系ペダルだと言われています。
Q. 2026年の来日公演ではどんなエフェクターが使われていた?
ギター・マガジン2026年6月号の機材レポートによれば、『Loveless』時代から続くYamaha SPX90 / SPX900やDigitech Whammyがラックシステムに引き続き組み込まれていました。それに加えて、本人シグネチャーのFender Shields Blender、そして近年人気のDeath By Audio「Supersonic Fuzz Gun」も使用されており、クラシックな名機と最新ペダルが共存するボード構成になっています。
Q. 2026年のマイブラ来日公演の日程は?
2026年2月に全4公演が開催されました。大阪2公演(2/3 なんばHatch、2/4 Zepp Namba)、東京2公演(2/6・2/9 東京ガーデンシアター)で、全公演即完売となりました。8年ぶりの来日で、『Loveless』発売35周年の記念すべきタイミングでの公演でした。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。
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