⚠️ 最重要:ファームウェアをv1.20にアップデートすること
ファームウェアv1.20未満ではChocolate Plusから制御できません。2025年1月にリリースされたv1.20で「MIDIコントローラー M-VAVE CHOCOLATE PLUSから制御できない」不具合が修正されました。
アップデートはMacでもWindowsでも簡単にできます。まずこれを済ませてから設定に進んでください。
「MS-70CDR+をフットコントローラーで操作したい」
「パッチ切り替えじゃなく、エフェクトを個別にON/OFFしたい」
そう思ってM-VAVE Chocolate Plusを購入した。しかしMIDI知識ゼロの自分には設定方法が全くわからなかった。YouTubeを漁っても理解できない。マニュアルを読んでも意味不明。完全に絶望した。
そこでClaude AIに丸投げしたら解決した。この記事はその全記録だ。
- Chocolate PlusでMS-70CDR+のエフェクトを個別ON/OFFする方法
- パッチ切り替えなし=音のぶつ切りなしで使える理由
- CUBE SuiteへのSysEx入力方法(コピペOK)
- ON/OFFと同時に本体画面をそのエフェクトに移動させる方法
- 他のZOOM MS+シリーズでも応用できる可能性
最初に知っておくべき落とし穴4つ
- ファームウェアはv1.20以上が必須(旧バージョンではChocolate Plusから制御不可)
- 自分はPC版CUBE SuiteでうまくいかなかったのでiOSアプリ版で解決した(PC版が使えない原因は不明)
- MS-70CDR+の公式MIDIは「SysEx非対応」と書いてあるが実は動く
- Bluetoothは設定用のみ。演奏時はHモード(USB Host)に切り替える
- 電源はUSBからしっかり給電すること(充電中でも給電不足だと動作しない)
なぜパッチ切り替えではダメなのか
MS-70CDR+をフットコントローラーで操作する方法として、まず思いつくのがパッチ切り替え(Program Change)だ。
しかしパッチを切り替えると音がぶつ切りになる。リバーブやディレイの残響が一瞬で消える。シューゲイザーやアンビエントなど、空間系エフェクトを多用するジャンルではこれが致命的だ。
やりたいのは1つのパッチの中でエフェクトブロックを個別にON/OFFすること。コンパクトエフェクターを踏み分けるような感覚で使いたかった。それがMS-70CDR+とChocolate Plusの組み合わせで実現できる。
ファームウェアをv1.20にアップデートする
まずこれが最優先だ。ファームウェアがv1.20未満だとChocolate Plusから全く制御できない。
2025年1月にリリースされたv1.20で「MIDIコントローラー M-VAVE CHOCOLATE PLUSから制御できない」不具合が公式に修正された。自分もMacでアップデートしたが、手順通りにやれば5分もかからず簡単だった。
アップデート手順
- ZOOM公式サポートページからv1.20をダウンロード(Mac版・Windows版あり)
- 同ページの「ファームウェア・アップデートガイド」PDFの手順に従って実行
- MS-70CDR+をUSBでPCに接続して実行するだけ
なおMS-50G+など他のZOOM MS+シリーズでも同様の不具合修正がある可能性がある。お使いの機種のサポートページでファームウェアを確認してほしい。
必要なもの
- ZOOM MS-70CDR+(ファームウェアv1.20以上)
- M-VAVE Chocolate Plus
- USB-A to USB-Cケーブル(Chocolate Plus→MS-70CDR+直結用)
- CUBE Suite iOSアプリ(App Storeで無料)
- iPhone または iPad
接続方法
設定時と演奏時で接続を切り替える
- 設定時:Chocolate PlusをiPhoneにBluetoothで接続。CUBE SuiteアプリでSysExを入力する。
- 演奏時:Chocolate PlusのサイドスイッチをHモード(USB Host)に切り替え、USB-AケーブルでMS-70CDR+のUSB-Cポートへ直結する。
なぜSysExで動くのか(読み飛ばしOK)
MS-70CDR+の公式MIDIインプリメンテーションチャートには、CC(Control Change)もSysEx(System Exclusive)も「×(非対応)」と記載されている。対応しているのはProgram Changeのみだ。
しかし実際には特定のSysExメッセージに応答することがGitHubのリサーチコミュニティによって判明している。MS-50G+・MS-70CDR+のデバイスIDは6Eで、以下のフォーマットでエフェクトブロックのON/OFFが可能だ。
SysExフォーマット
F0 52 00 6E 64 20 00 {スロット番号} 00 {ON/OFF} 00 00 00 00 F7
- スロット番号:右端=00、右から2番目=01、右から3番目=02、左端=03
- ON:01 / OFF:00
- スロットは右端から0始まり(左からではない)
CUBE SuiteでのSysEx設定手順
- CUBE SuiteアプリでChocolate Plusに接続する
- Advanced custom modeを選択する
- Stampede Mode: Single step (switch between two Banks)を選択する
- 設定したいフットスイッチ(A/B/C/D)を選ぶ
- A BankのAddボタンを押す → Midi Type: Custom MIDI Codeを選択 → SysExを入力 → OK
- B BankのAddボタンを押す → 同様にOFFのSysExを入力 → OK
注意
1つのBankに入力できるSysExは1つだけ。PCとSysExを同時に入力しようとすると後から入力したものが上書きされる。またPC版CUBE Suiteでは設定が保存されないことがある。自分はiOSアプリ版で解決した(PC版でうまくいかない場合はiOSアプリ版を試してほしい)。
コピペ用SysEx一覧(エフェクト4つのパッチの場合)
スロット番号の考え方(エフェクト4つの場合)
左端[D]=スロット3 左から2番目[C]=スロット2 左から3番目[B]=スロット1 右端[A]=スロット0
※スロット番号は右端から0始まり。エフェクト数が変わればスロット番号も変わるので注意。
Aスイッチ(右端のエフェクト)
A Bank(ON)
F0 52 00 6E 64 20 00 00 00 01 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 00 00 00 00 00 F7
B Bank(OFF)
F0 52 00 6E 64 20 00 00 00 00 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 00 00 00 00 00 F7
Bスイッチ(右から2番目)
A Bank(ON)
F0 52 00 6E 64 20 00 01 00 01 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 01 00 00 00 00 F7
B Bank(OFF)
F0 52 00 6E 64 20 00 01 00 00 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 01 00 00 00 00 F7
Cスイッチ(右から3番目)
A Bank(ON)
F0 52 00 6E 64 20 00 02 00 01 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 02 00 00 00 00 F7
B Bank(OFF)
F0 52 00 6E 64 20 00 02 00 00 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 02 00 00 00 00 F7
Dスイッチ(左端のエフェクト)
A Bank(ON)
F0 52 00 6E 64 20 00 03 00 01 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 03 00 00 00 00 F7
B Bank(OFF)
F0 52 00 6E 64 20 00 03 00 00 00 00 00 00 F7 F0 52 00 6E 64 20 00 64 01 03 00 00 00 00 F7
他のZOOM MS+シリーズへの応用
デバイスIDはZOOM MS+シリーズの機種ごとに異なる可能性がある。現時点で動作確認されているのはMS-50G+とMS-70CDR+の6Eのみだ。MS-50G+など他機種でも同様のファームウェア不具合修正が行われている可能性があるので、各機種のサポートページを確認してほしい。
他機種で試したい場合は下記のプロンプトをClaude AIに貼り付けて確認してほしい。
Claude AIへのプロンプト(自分の機種・パッチに合わせる)
コピペ用プロンプト
まとめ
- ファームウェアv1.20へのアップデートが大前提(公式サポートページから無料で入手可能)
- MS-70CDR+は公式「MIDI非対応」だがSysExでエフェクト個別ON/OFFができる
- PC版CUBE Suiteは使わずiOSアプリ版を使うこと
- 演奏時はHモード(USB Host)に切り替えてUSB直結
- スロット番号は右端から0始まり(左からではない)
- ON/OFFと表示移動のSysExを1行に連結して入力できる
- MIDI知識ゼロでもClaude AIに聞けば解決できる