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この記事でわかること
- Fulltone OCDを実際に使用しているプロギタリスト6名の詳細
- 各アーティストがOCDをどんな目的・サウンドで使っているか
- TS系・ディストーション系との違いとOCDが選ばれ続ける理由
- 初めてオーバードライブを選ぶ人へのアドバイス
「Fulltone OCD 使ってるギタリスト、実際どんな人たちなの?」
そんな疑問を持ってこの記事を開いた方のために、国内外のプロアーティスト6名の具体的な使用方法・サウンドキャラクターを徹底解説します。
Fulltone OCD(Obsessive Compulsive Drive)は、真空管アンプのようなダイナミクスとレスポンスを持つオーバードライブペダルとして、ジャンルを超えた多くのプロギタリストに長年愛用されてきた名機です。弾き手のニュアンスをそのまま音に変換する特性が、初心者からトッププロまでに支持される理由です。
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Fulltone OCDとはどんなエフェクターか?
Fulltone OCDは、アメリカのエフェクターブランド「Fulltone」が製造するオーバードライブペダルです。「Obsessive Compulsive Drive(強迫的なドライブ)」という名前の通り、弾き手の表現を忠実に増幅するレスポンスの高さが最大の特徴です。
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Fulltone OCD の主な特徴
- 真空管アンプに近い立体的・ダイナミックな歪み
- HP/LPスイッチによるサウンドキャラクターの切り替え
- ブースターとしてもオーバードライブとしても機能
- トゥルーバイパス仕様で原音の劣化を防止
- ギターのボリューム操作に敏感に反応するクリーンアップ特性
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TS系(チューブスクリーマー系)のようにミッドを強調しすぎず、フラットに近い周波数特性でアンプ本来のトーンを活かす設計がプロに選ばれる理由の一つです。
Fulltone OCDを使用するアーティスト6選
① Thomas Raggi(Måneskin)
イタリア出身のロックバンド「Måneskin」のギタリスト、トーマス・ラッジは、Eurovision 2021以降、Fulltone OCDを主力ドライブペダルとして使用しています。
代表曲「ZITTI E BUONI」で聴ける、芯がありながら荒々しさも持つ歪みサウンドはOCDのキャラクターをよく体現しています。シングルコイルピックアップとの相性も抜群で、ハイゲインになりすぎずバンドアンサンブルの中で埋もれない音作りを実現しています。
② Jamie Cook(Arctic Monkeys)

出典:Wikipedia
Arctic Monkeysのギタリスト、ジェイミー・クックは、デビュー期の荒削りなガレージロックから近年の洗練されたサウンドまで、OCDを長年使い続けているギタリストの一人です。
特に初期〜中期ライブでは、OCDのLP(低ゲイン)モードを活用したクランチサウンドがバンドの疾走感を支えていました。シンプルな操作性でライブ中も安定したトーンを維持できる点が愛用の理由とされています。
③ J Mascis(Dinosaur Jr.)
オルタナティブロックの重鎮、J Mascis(Dinosaur Jr.)はアルバム『Farm』(2009年)制作時にOCDをブースター兼オーバードライブとして使用したことで注目を集めました。
ハイゲインペダルの前段にOCDを噛ませることで、低域のタイト感と中域の密度を高める使い方は、多くのシューゲイザー・オルタナ系ギタリストにも影響を与えています。
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④ Paul Gilbert
Mr. BigやRacerXで知られる超絶技巧ギタリスト、ポール・ギルバートのボードにも、ある時期Fulltone OCDが確認されています。ピッキングのダイナミクスをそのまま音に反映する特性が、速弾きの粒立ちやアーティキュレーションをより鮮明に伝えるために効果的だったと考えられます。

出典:guitar.com
テクニカル系のプレイヤーがあえてOCDを選ぶことは、「ペダルに音を作らせず、自分のピッキングで音を作る」という姿勢の表れでもあります。
⑤ Frank Iero(My Chemical Romance)

出典:Wikipedia
My Chemical Romanceのリズムギタリスト、フランク・アイイアロのボードにもOCDが確認されており、バンドサウンドの中で抜けながらも攻撃的なドライブトーンの形成に使用されています。

出典:whatgear
MCRのようなヘビーでありながら歌心のあるサウンドを構築するうえで、OCDの「潰れない歪み」の特性は非常に理にかなった選択です。
⑥ 塩塚モエカ(羊文学)
国内アーティストとして紹介したいのが、シューゲイザー/インディーロックバンド「羊文学」の塩塚モエカです。OCDを常時オンのベーストーンとして使用し、クリーンセッティングのアンプと組み合わせることで、独特の浮遊感とザラつきを共存させたクランチサウンドを生み出しています。
音作りへのこだわりで知られる塩塚のリグにOCDが存在することは、日本のオルタナ・シューゲイザー系ギタリストの間でも注目を集めています。
OCDが選ばれ続ける理由:他ペダルとの比較
数あるオーバードライブの中でOCDが長く支持される理由は、そのサウンドキャラクターの「万能性」にあります。
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主要オーバードライブ比較
- Fulltone OCD:フラットに近いEQ特性。バンドアンサンブルで埋もれにくく、ダイナミクスの表現力が高い
- Ibanez TS系(チューブスクリーマー):ミッド強調型。太いサウンドだが個性が強くジャンルを選ぶ
- BOSS BD-2(ブルースドライバー):ローコストで扱いやすいが、上位互換として物足りなさを感じるプレイヤーも多い
- Xotic RC Booster:ブースター特化。OCDのような歪み感は得にくい
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初心者にもOCDはおすすめ?
「プロが使うペダルは初心者には難しいのでは?」と思うかもしれませんが、OCDはむしろ初心者ほど恩恵を受けやすい設計です。
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OCDが初心者にもおすすめな理由
- ドライブ・トーン・ボリュームの3ノブで直感的に操作できる
- HP/LPスイッチ1つでサウンドの幅が大きく広がる
- ギターのボリュームを絞るだけでクリーントーンに戻せる
- 1台でブースター兼オーバードライブとして長く使い続けられる
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まとめ:Fulltone OCDはジャンルを超えた定番オーバードライブ
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この記事のまとめ
- Thomas Raggi(Måneskin):ロックに映えるパワフルなドライブサウンド
- Jamie Cook(Arctic Monkeys):クランチ〜ドライブの幅広い音作り
- J Mascis(Dinosaur Jr.):ブースターとしてハイゲインの前段に使用
- Paul Gilbert:ピッキングニュアンスを活かすレスポンス重視の使い方
- Frank Iero(My Chemical Romance):バンドアンサンブルで抜けるドライブトーン
- 塩塚モエカ(羊文学):常時オンで浮遊感のあるクランチサウンドを生成
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どのアーティストも、OCDの「弾き手のニュアンスを殺さない」という特性を活かした個性的な音作りをしています。単なる「歪みペダル」ではなく、ギタリスト本人の表現力を引き出すツールとしてOCDが機能していることがわかります。
自分のサウンドを一段上に引き上げたいギタリストに、Fulltone OCDは今も最有力の選択肢のひとつです。