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この記事は、その視点で整理しています。
この記事でわかること
- 伝説的なメタルギタリストが実際に使用したエフェクター20選
- スラッシュ・デス・ドゥーム・モダンメタル別の音作りの違い
- ノイズゲートとEQがメタルサウンドに不可欠な理由
- 予算別・ジャンル別のおすすめ機材構成
先に結論:ジャンル別の最短構成
- スラッシュメタル → DS-1 or RAT + NS-2(ノイズゲート)+ TS9(ブースト)
- モダンメタル → EVH 5150 or Diezel VH4 + Decimator II + MXR 10-Band EQ
- ドゥーム・スラッジ → Big Muff + Phase 90 + リバーブ深め
- メタルコア → KSR Ceres or AMT R2 + Decimator II + Kemper/HX Stomp
メタルの音作りは「歪み量」より「タイト感」で決まる
メタルのギターサウンドを再現しようとして、最初にゲインを上げすぎる人は多いでしょう。
ですが実際のプロの音を聞き込むと、印象は変わります。
歪みは思ったより抑えめで、ノイズゲートとEQでタイト感を作っていることに気づくはずです。
メタルの音作りには3つの要素があります。
- ① 歪み(壁の素材):ハイゲインペダルまたはアンプのゲインチャンネル。ジャンルによって特性が全く異なります。
- ② ノイズゲート(タイト感):ハイゲイン環境でのノイズカット。これがないと、アマチュア感が出てしまいます。
- ③ EQ/ブースター(整形):歪みの前後に置いて、音の重心と抜けを調整します。
ジャンル別セッティングガイド
| ジャンル | 歪みのキャラクター | 代表ペダル | セッティングのポイント |
|---|---|---|---|
| スラッシュメタル | タイトでミッドが抜ける | DS-1・RAT・TS9(ブースト) | Distortion控えめ・NS-2必須 |
| デスメタル | 重く低域が太い | EVH 5150・Mesa Throttle Box | ローチューニング対応・EQ強め |
| ドゥーム・スラッジ | 重く歪み、サステイン長い | Big Muff・Phase 90 | ゲイン控えめ・リバーブ深め |
| モダンメタル・メタルコア | タイトで輪郭がシャープ | Diezel VH4・KSR Ceres | Decimator II必須・EQで整形 |
ディストーション/オーバードライブ系
1. BOSS DS-1|スラッシュメタルの原点
スティーブ・ヴァイも愛用する定番ディストーション。
ハイゲインペダルではありません。
ですがミッドレンジの抜けとコードの分離感がスラッシュメタルのリフに最適です。
| ノブ | スラッシュメタル向け設定 |
|---|---|
| Level | MAX |
| Tone | 12時〜1時 |
| Distortion | MAX |
【7選】BOSS DS-1を使用するアーティストを紹介!
2. Ibanez Tube Screamer TS9|ブースターとして最強
ザック・ワイルド、カーク・ハメットが愛用。
メタルでの正解は、単体で歪ませる使い方ではありません。
アンプやハイゲインペダルの前段に置いてミッドをブーストするのが基本です。
Driveを絞り、Levelを上げる設定で使います。
| ノブ | ブースター設定 |
|---|---|
| Drive | 9時(絞る) |
| Tone | 12時 |
| Level | 2時〜MAX |
3. ProCo RAT 2|タイトな粗さが出る定番
ジェイムズ・ヘットフィールド(初期)、ナイン・インチ・ネイルズが使用。
Filterノブで高域の荒さを調整できます。
そのためローファイな粗さとタイト感を両立できるのが強みです。
TS9との組み合わせで、初期Metallicaのリフが再現しやすくなります。
| ノブ | メタル向け設定 |
|---|---|
| Distortion | 2時 |
| Filter | 11時 |
| Volume | 1時 |
ハイゲインペダルより中域が残るので、バンドの中で埋もれにくいのが利点です。
歪みエフェクターおすすめ20選
4. MXR M75 Super Badass Distortion|幅広いゲインレンジ
多数のメタル系ギタリストが愛用。
3バンドEQを搭載しています。
ローゲインのクランチからハイゲインのリードまで1台で対応できる汎用性が強みです。
5. Mesa Boogie Throttle Box EQ|デスメタルの低域を再現
モダンメタル系ギタリストが愛用。
Mesaらしい厚みと重い低域を再現するペダルです。
EQセクションが非常に強力で、ダウンチューニングの低域処理にも強い1台です。
メタル専用ハイゲインペダル
6. AMT Electronics R2|Mesa Rectifier系を再現
Mesa Rectifier系のサウンドを再現するプリアンプタイプ。
ロシア・東欧圏のメタルプレイヤーを中心に支持されています。
アンプの前段に置くことで、本格的なデスメタルサウンドを作れます。
7. Diezel VH4 Pedal|メタルコアの定番ハイゲイン
DiezelアンプのChannel 3をペダル化。
タイトで攻撃的なサウンドはメタルコア系バンドに特に人気です。
Decimator IIとの組み合わせが、ライブの定番構成になっています。
8. EVH 5150 Overdrive|ブラウンサウンドをペダルで
エディ・ヴァン・ヘイレンの5150アンプのディストーション回路をペダル化。
「ブラウンサウンド」と呼ばれるヴァン・ヘイレン特有の歪みを手軽に再現できます。
9. Fortin Grind|ローエンドを締めるブースター
ブースターながら極めて鋭利なアタック感を持っています。
ローエンドを締める効果が高く、ダウンチューニングのリフに踏むだけで締まりが出るのが魅力です。
モダンメタルのボーダーを追い込むプロに愛用されています。
10. KSR Ceres|3チャンネルのハイエンドプリアンプ
3チャンネル仕様で、クリーン・クランチ・リードを1台で管理できます。
ハイエンド志向のモダンメタルプレイヤーに人気です。
反応の速さと音の立ち上がりがプロ水準にあります。
ノイズゲート/サプレッサー系|メタルに不可欠な理由
ハイゲイン環境では、ギターのノイズが増幅されます。ノイズゲートはそのノイズをカットするだけではありません。リフのアタックとリリースを整形して「タイト感」を生み出すツールでもあります。メタルでノイズゲートを使わないのは、プロの現場ではほぼありません。
11. ISP Decimator II|サステインを殺さずノイズをカット
ランディ・ローズ系プレイヤー、現代メタルバンドが愛用。
サステインを損なわずにノイズをカットできる点が他社製品との差別化になっています。
Threshold設定を追い込むと、リフのキレが劇的に改善します。
12. BOSS NS-2|ループ機能付きで歪みをまとめて処理
多くのプロ・アマギタリストが愛用する定番ノイズサプレッサー。
ループ機能を使って歪み系ペダルだけをまとめてノイズ処理できる点が強力です。
初心者にも扱いやすいでしょう。
関連記事:ノイズゲートだけをもっと比較したい方はノイズゲートおすすめ10選もどうぞ。
モジュレーション/空間系
13. TC Electronic Corona Chorus|ソロに深みを加える
ジョン・ペトルーシが愛用。
TonePrintでサウンドを拡張できる多機能コーラスです。
メタルではリードソロにうっすらかけて音に広がりを足す使い方が主流になっています。
14. Electro-Harmonix Electric Mistress|フランジャーとコーラスのハイブリッド
アレックス・ライフソン(Rush)が愛用。
フランジャーとコーラスのハイブリッドです。
プログレッシブメタルやハードロックのリードに独特の金属的な揺れを加えます。
15. MXR Phase 90|ドゥーム・ハードロックに不可欠なフェイザー
エディ・ヴァン・ヘイレンが愛用した定番フェイザー。
ファズやディストーションとの相性が良いペダルです。
ソロに有機的な揺れと深みを加えるのが持ち味です。
ドゥームメタル系では常時ONで使うことも多いです。
16. Eventide H9|プロデューサー系の最上位マルチエフェクター
Steve Vai、Eddie Van Halenらトップアーティストのサウンドを再現可能。
アプリ連携でアルゴリズムを追加購入できます。
拡張型のハイエンドマルチエフェクターです。
EQ/ブースター系|メタルの音を整形する
EQは、エフェクターの中でも地味な存在に見えます。だがメタルの音作りではEQの使い方が音のプロ感を大きく左右する。歪みの前段に置いてキャラクターを変えるか、後段に置いてミックスの中での抜けを調整するか。目的に応じて使い分けます。
17. MXR 10-Band EQ|周波数ごとの細かな補正
ジェイク・E・リーなどが愛用。
10バンドで細かく周波数を調整できます。
ライブ会場の音響特性に合わせた補正にも対応できます。
メタルでは400Hz〜800HzのミッドをカットしてVシェイプにするのが定番です。
18. TC Electronic Spark Booster|ソロの音量を稼ぐ
クリーンブーストからミッド強調まで対応。
ソロで一瞬だけ音量と存在感を上げるために使います。
TS9と役割が似ているが、よりクリーンな音量増加が必要な場面に向いています。
アンプシミュレーター/プリアンプ系
19. Line 6 HX Stomp|現代メタルの最短ルート
高品質アンプモデリングとエフェクト群を1台に内蔵。
ライブとレコーディングの両方を1台で完結できる現代的な解決策です。
メタル系のアンプモデルも豊富で、Decimator IIの代わりにノイズゲートも内蔵しています。
20. Kemper Profiler Stage|実機アンプを持ち運ぶ
世界中のトップメタルバンドが使用。
実機アンプを忠実にプロファイリングし、ライブで再現できます。
「本物のMesa Rectifierの音をステージで出したい」という目的には最終解答となる機材です。
まとめ|メタルの音作りは「歪み+ノイズゲート+EQ」の3点セット
ジャンル別おすすめ構成まとめ
- スラッシュメタル入門:DS-1 + NS-2(予算2万円以内)
- スラッシュメタル本格:RAT + TS9(ブースト)+ Decimator II(予算6万円)
- モダンメタル:EVH 5150 or Diezel VH4(アンプ本体は別途30万円超)+ Decimator II + MXR 10-Band EQ(エフェクト部の追加予算5万円)
- 1台完結:HX Stomp(予算10万円)or Kemper Profiler Stage(予算25〜30万円)
メタルのエフェクターは、機材の数では決まりません。
「歪み・ノイズゲート・EQ」の3点をどう組み合わせるかで音が決まります。
高価な機材を揃える前に、まずDS-1とNS-2の2台でリフのタイト感を追求することをおすすめします。
出典・参考資料:
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