エフェクター特化ブログ「ヤツのエフェクター」へようこそ
ギタリスト歴13年・DTM歴5年の筆者が運営しています。
実際に使った機材のみをレビューするエフェクター専門ブログです。
この記事でわかること
- ZOOMマルチエフェクターの現行ラインナップ全体像
- ボード型「Gシリーズ」とコンパクト型「MSシリーズ」の違い
- G1・G2・G11、MS-50G+ほか各モデルの価格とスペック比較
- 用途別(宅録・ライブ・ボード補助)のおすすめモデル
- 筆者がMS-50G+からMS-70CDR+に乗り換えて分かったこと
「ZOOMのマルチエフェクターが気になっているけれど、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」。
そんな悩みを抱えるギタリストは多いでしょう。
ZOOMのラインナップは大きく2つに分かれます。
床置きの「Gシリーズ」と、コンパクトペダル型の「MSシリーズ」です。
さらにそれぞれが価格帯・機能で細分化されています。
比較せずに選ぶと失敗しやすいポイントです。
今は空間系特化のMS-70CDR+に乗り換えています。
ZOOM製品はエントリーからハイエンドまで価格帯が幅広いです。
この記事では現行モデルを横断的に整理しました。
ZOOM MS-50G+レビュー|1万円台でボードが完成するコスパ最強マルチストンプ
ZOOMマルチエフェクター比較表【現行モデル】
| モデル | タイプ | 価格帯(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| G1 FOUR/G1X FOUR | Gシリーズ(入門) | 約¥12,500 | 65〜71種エフェクト・13種アンプ。初めてのマルチに最適 |
| G2 FOUR/G2X FOUR | Gシリーズ(中級) | 約¥20,000 | 79種エフェクト・22種アンプ/キャビ。マルチレイヤーIRで音質向上 |
| G11 | Gシリーズ(フラッグシップ) | 約¥99,000 | 135種エフェクト・タッチパネル。USBオーディオIF内蔵 |
| MS-50G+ | MSシリーズ(総合型) | 約¥11,800 | 歪み・空間系・アンプモデルを1台に凝縮。筆者も所有 |
| MS-70CDR+ | MSシリーズ(空間系特化) | 約¥14,850 | 149種の空間系・モジュレーション系エフェクトを搭載。筆者が現在メインで愛用中 |
| MS-200D+ | MSシリーズ(歪み特化) | 約¥11,980 | ブースター・OD・ディストーション・ファズを200種収録 |
| MS-80IR+ | MSシリーズ(アンプシミュ特化) | 約¥14,300〜15,500 | 23種アンプ/キャビモデル+IRローダー対応 |
| MS-90LP+ | MSシリーズ(ルーパー特化) | オープン価格 | ZOOM初のルーパー専用MultiStomp |
※価格は2026年9月時点の目安です。実勢価格は販売店により変動します。
ZOOMマルチエフェクターとは?──2系統のラインナップを理解する
ZOOM(株式会社ズーム)は1983年設立の日本の音響機器メーカーです。
「マルチ・ストンプ」というジャンルを生み出した初代MS-50G(2012年)が代表するモデルです。
コスパの高いマルチエフェクターとして知られています。
現行のギター用マルチエフェクターは、大きく2系統に分かれます。
床置きタイプの「Gシリーズ」はフットスイッチが複数あります。
ライブでのプリセット切り替えを前提とした設計です(G1 FOUR/G2 FOUR/G11)。
対してコンパクトペダル型の「MSシリーズ」は違います。
通常のコンパクトエフェクターと同じ設置スペースで使えます(MS-50G+ほか)。
既存のボードに1台だけ追加したいギタリスト向けです。
【Gシリーズ】ボード型マルチエフェクター3機種
Gシリーズは1台で歪みからアンプシミュレーター、空間系までをまかなう総合プロセッサーです。
エフェクターボードそのものを置き換えたい人向けのラインナップになります。
G1 FOUR/G1X FOUR──最初の1台に最適な入門モデル
G1 FOUR/G1X FOUR 基本スペック
- 内蔵エフェクト:G1 FOURが65種、G1X FOURが71種
- アンプモデル:13種(Fender・Marshall・Orange系など)
- 最大同時使用:5エフェクト
- パッチメモリー:50種(プリセット・ユーザー合計)
- ルーパー:最大30秒。リズムパターン68種と連動
- 電源:単三電池4本で約18時間駆動 / ACアダプター
- 違い:G1X FOURのみエクスプレッションペダルを標準搭載
歪み・空間系・アンプモデルまでひと通り揃った、いわば「ZOOM版・最初のマルチ」です。
ワウやボリューム操作をしたいならG1X FOUR一択でしょう。
ペダルを踏むだけの操作に絞りたいなら、価格の安いG1 FOURで十分です。
初心者におすすめのエフェクター5選|最初の1台に迷わない基本の3点セット
G2 FOUR/G2X FOUR──マルチレイヤーIRで音質を底上げした中級機
G2 FOUR/G2X FOUR 基本スペック
- 内蔵エフェクト:79種
- アンプ/キャビモデル:22種(クラシック系16種+ZOOMオリジナル6種)
- 最大同時使用:6エフェクト+1ペダルエフェクト
- 操作:カーソル型フットスイッチ+4基のロータリーエンコーダー
- 違い:G2X FOURのみエクスプレッションペダルを搭載(本体幅もひと回り大きい)
G2 FOURの目玉は「マルチレイヤーIR」という技術です。
ピッキングの強弱に応じて3種類のIR(インパルスレスポンス)をブレンドします。
アンプシミュレーターにありがちな「のっぺりした質感」を軽減する狙いの機能です。
G1シリーズより一段上の音質を求めるなら、まず検討したいモデルといえます。
G11──ライブ・宅録の両方をカバーするフラッグシップ
G11 基本スペック
- 内蔵エフェクト:135種(オンラインで追加配信中)
- アンプモデル:22種+IRデータ70種をプリインストール
- 最大同時使用:9エフェクト+1アンプモデル
- ディスプレイ:5インチTFTカラーLCD(タッチ操作対応)
- USB:4イン/4アウトのオーディオインターフェース機能を内蔵
- ルーパー:最大5分。リズムパターン68種
- サイズ:495×253×64mm/重量2.8kg
ZOOM公式が「従来比3倍以上のプロセッシングパワー」と謳うフラッグシップモデルです。
価格は約¥99,000と、Gシリーズの中では別格の存在になります。
G11最大の強みは、マルチエフェクター単体でオーディオインターフェースを兼ねられる点です。
宅録用に別途USBオーディオIFを揃える必要がありません。
ライブとレコーディングの両方を1台で完結させたいギタリストに向いています。
DAWでの宅録がメインなら、Mac + Logic Proの環境にそのまま組み込めます。
その手軽さも見逃せないポイントです。
ただし価格が価格なので、まずはG1やG2で操作感を確かめてからのステップアップでも遅くないでしょう。
【MSシリーズ】コンパクトマルチストンプ5機種
MSシリーズは、コンパクトエフェクターと同じフットプリントに収まる特化型マルチです。
「ボードの隙間に1台足したい」というニーズに応える設計になっています。
MS-50G+──歪み・空間系・アンプモデルを1台に凝縮した総合型
筆者の体験談
筆者は以前、MS-50G+をBig MuffやDS-1と並べてボードに組み込んでいました。
歪み系のコンパクトはそのままに、空間系だけをMS-50G+にまとめる使い方です。
これが一番しっくりきていました。
ZNR(ノイズリダクション)の質も高いです。
ハイゲインなファズの後段に置くだけで、ボード全体のノイズが目に見えて減ります。
現在はより空間系に特化したMS-70CDR+をメインに使っています。
詳しくは次のセクションで紹介します。
102種のエフェクトを、コンパクトエフェクターと同じ79×61×133mmのサイズに収めています。
価格は約¥11,800。ZOOMマルチストンプの中でも「なんでも屋」的な立ち位置のモデルです。
詳しいレビューは以下の記事にまとめています。
ZOOM MS-50G+レビュー|1万円台でボードが完成するコスパ最強マルチストンプ
MS-70CDR+──空間系・モジュレーション系に特化した149種搭載モデル
歪み系を除いた空間系・モジュレーション系・ダイナミクス/フィルター系に特化したモデルです。
149種のエフェクトを、最大6エフェクトまで同時にチェインできます。

筆者の体験談
筆者は現在、このMS-70CDR+をメインで愛用しています。
以前使っていたMS-50Gから、より空間系に特化したこちらに乗り換えました。
歪みは手持ちのコンパクトペダルに任せ、空間系だけをこの1台にまとめる使い方が気に入っています。
歪みは手持ちのコンパクトペダルに任せ、空間系だけを1台にまとめたいギタリスト向けのモデルです。
ShoegazeやPost-Rock系のように空間系を重ねる音作りとの相性が特によいでしょう。
MS-200D+──ブースターからファズまで200種の歪みに特化
歪み系だけに全振りしたモデルです。
内訳はブースター23種・オーバードライブ60種・ディストーション51種・ファズ44種など。
合計200種類にのぼります。
「歪みの引き出しを一気に増やしたい」という人に向いた1台です。
BOSSやProCo RATのような単体の歪みペダルと比べると音の説得力では一歩譲る面もあります。
一方で1台で幅広いキャラクターを試せる手軽さは、単体ペダルにはない魅力です。
MS-80IR+──IRローダー対応のアンプ/キャビネットシミュレーター
23種のアンプ/キャビネットモデルを搭載しています。
加えて外部IRデータを読み込めるIRローダーにも対応したモデルです。
MS-50G+と同じマルチレイヤーIR技術を採用しており、DAW直結の宅録に強いモデルといえます。
Logic Proでのライン録音用にキャビシミュを1台挟みたい、という宅録用途に向いています。
MS-90LP+──ZOOM初のルーパー専用MultiStomp
MultiStompシリーズで初めて「ルーパー専用」に振り切ったモデルです。
デュアルAD・32bit float処理により、ループを重ねても音質が劣化しにくいのが特徴です。
弾き語りやルーパーを使った一人多重録音的なライブスタイルのギタリストに向いています。
用途別|どのZOOMマルチエフェクターを選ぶべきか
用途別おすすめモデル
- 初めてのマルチエフェクター:G1 FOUR/G1X FOUR
- ボードに空間系だけ足したい:MS-70CDR+
- ボードに歪みの引き出しを足したい:MS-200D+
- 1台でオールラウンドに使いたい:MS-50G+
- 宅録のライン録音を強化したい:MS-80IR+
- 弾き語り・ルーパー主体のライブがしたい:MS-90LP+
- ライブと宅録を1台で完結させたい:G11
よくある質問(FAQ)
まとめ──ZOOMマルチエフェクターはこんな人におすすめ
ボード全体を1台で完結させたいならGシリーズです。
既存のボードに1台だけ機能を足したいならMSシリーズという住み分けになります。
まず自分のボードの現状を見て、何が足りないかを考えることが選び方の近道になります。
ZOOMマルチエフェクターはこんな人におすすめ
- エフェクターボードをコンパクトにまとめたい人
- コスパを重視してマルチエフェクターを選びたい人
- 空間系や歪みだけをピンポイントで補強したい人
- DAWでの宅録用にアンプシミュレーターを探している人
- ライブと宅録を1台で完結させたい上級者
一方で、特定の歪みや空間系に強いこだわりがあるギタリストには不向きな面もあります。
単体の名機ペダル(BD-2やBig Muffなど)と比べてみましょう。
質感の作り込みでは一歩譲る場面があるためです。
「音の説得力」を最優先するなら、まず単体ペダルを試してからマルチで補強する順番がおすすめです。
運指やフォームも鍛えたい方はギターレッスンおすすめ3選もどうぞ。